7:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 16:57:11.79 ID:/6rCrg/l0
 美嘉「もー!!!全然役に立たないじゃんこれ!」 
  
 少しページがよれた雑誌をテーブルからベッドに投げ捨てる。 
 その拍子に雑誌が開いて、折り目がついていたあのページが目に入る。 
  
8:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:03:02.76 ID:/6rCrg/l0
 P「どうした?事務所の屋上なんて呼び出して。」 
  
 美嘉「えっとさ、アタシ、プロデューサーに言いたいことがあるんだ。」 
  
 P「大丈夫か?神妙な雰囲気で・・・まさか!アイドル辞めるとか言わないよな!?」 
9:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:09:39.23 ID:/6rCrg/l0
 長い沈黙。 
 息を飲む音が聞こえてきそうなくらいの静寂。 
 しばらくそれが続いた後、プロデューサーが苦しそうな表情で頭を下げた。 
  
 P「すまん。美嘉は魅力的な女の子だと思う。だけど俺はプロデューサーで美嘉はアイドルだ。それに美嘉にはもっと」 
10:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:10:29.03 ID:/6rCrg/l0
 美嘉編終了です。 
 次の少し書き溜めます。 
11:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:33:14.57 ID:/6rCrg/l0
 硝子の靴を履いて、舞踏会で踊るシンデレラ。 
 その美しい舞台には上れなかったシンデレラの恩人の魔法使い。 
 でも魔法使いには魔法が使える。どんな奇跡だって起こしてしまう魔法が。 
  
 まゆ「私、トップアイドルになりましたよぉ。これで二人を邪魔するものはありません。」 
12:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:52:15.08 ID:/6rCrg/l0
 私は昔から消極的な子だったと思います。 
 それは読者モデルになってもあまり変わらなくて。 
 やれることをやっていく、特にやりたいことはない。 
 それが私でした。 
  
13:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:52:59.29 ID:/6rCrg/l0
 プロデューサーさんにスカウトされてアイドルになって上京して、それからが大変だったんですよぉ。 
 まず好みを調べましたぁ。プロデューサーさんがスカウトするってことはプロデューサーさん自身が魅力を感じてるってことですもんねぇ。 
  
 えぇ?怒ってませんよぉ?今はまゆが一番ですよねぇ?・・・ならいいんですよぉ。 
  
14:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:53:29.18 ID:/6rCrg/l0
 結局可愛いタイプが好みだったみたいなので、いっぱい勉強して今の趣味に落ち着いたんです。 
 ふふ、元読者モデルですからぁ。服の好みを当てるなんて簡単ですよぉ。 
  
 それからプロデューサーさんとの会話も増えてきて、シンデレラ選挙の前にまゆが告白したんですよねぇ。 
 でも答えはNOでしたねぇ。そういうまじめなところもすごく好きですけどねぇ。 
15:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:54:29.49 ID:/6rCrg/l0
  
 そうそれは単純で、でも奇跡だって起こせてしまう魔法。 
 半信半疑、藁をもつかむ思いですがった手段。 
  
 P「まゆ・・・。・・・?まゆ?ここは・・・?」 
16:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:55:28.39 ID:/6rCrg/l0
 意識が薄くなった状態で何度も暗示をかける。 
 元々少しでも好意がなければ効きませんけど、プロデューサーさんがまゆのことを嫌いなはずないですもんねぇ。 
  
 暗示はいつか解けてしまう。シンデレラの魔法のように。 
  
17:名無しNIPPER[sage]
2016/03/07(月) 17:55:56.01 ID:/6rCrg/l0
 P「まゆ・・・。」 
  
 ぎゅっと強く抱きしめられる。 
 女としての快感を、喜びを感じながら耳元で囁く。 
  
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