過去ログ - 怨嗟叛逆のアサシネイション【Steins;Gate×ASSASSIN'S CREED】 -SS速報VIP

過去ログ - 怨嗟叛逆のアサシネイション【Steins;Gate×ASSASSIN'S CREED】

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128:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 21:45:05.69 ID:Mkk40UpD0

辞めた所で、今の社会では生きていけない。
自分達は人殺しの犯罪者として指名手配されているのだから。
それにどうせ俺はこんな世界に戻ってくるんだろう。
未来で自分はレジスタンスのリーダーだった。それは変えられない事実なんだ。

岡部は向き直り、忌々しげに鈴羽を睨みつけた。その目を見て鈴羽が怯み、視線を逸らした。
何なんだ本当に。岡部は深い溜息をつき、彼女の問いに答えた。

「別に、そんな事は考えちゃいない」

「ほ、本当に？」

鈴羽の顔が明るくなった。

「あぁ。どうせ未来は決まってるんだ。俺はレジスタンスのリーダーになるってな。
　俺が今どんなに拒絶しようとどうせそうなるんだ。アサシンを辞めようが、あの隠れ家に残っていようが」

また笑いが出た。何が面白いのかわからないが、とにかく笑いたい気分だった。
岡部の壊れた笑みを見て、即座に鈴羽の表情が曇った。

「……すまなかったな」

岡部は謝罪の言葉を口にしていた。しかし謝ろうと思って言った訳ではない。
一々自分の様子を見て作り笑いをしたり困惑したりする彼女がうっとうしかっただけだ。
いや彼女だけじゃない。今は何もかもがうっとうしかった。
とりあえず謝っておけば放っておいてくれるだろうかという、打算的な考えの言葉だった。
鈴羽は一瞬きょとんとしていたが、「う、うん。別に謝る事ないよ。これくらい平気だし」と右腕を大げさに回して見せた。

「部屋は何処だ」

「へ、部屋？」

「あぁ、もう休みたいからな。お前も休んだ方が良いだろう」

「あ、うん……そうだね。寝る部屋はこの上にあるみたい。秋葉幸高が置いて行ってくれた紙に書いてある」

「そうか」

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