過去ログ - 【安価で設定】神同士の戦いで敗れた貴方は人間として生きる事になりました。
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17:名無しNIPPER[saga]
2016/03/10(木) 14:48:06.33 ID:xMf5lEM/0


「私は誰かの為に"神"になりたい」

その始まりは、神代の終わりであり、次世代の神の格の入れ替えでもある。

「何だ、お前は」

「ああ益荒神よ、聞き呆けたか、ならば今一度口に出してやろう」

ソレは、益荒神――およそ人類において男性の起源となる神に、二度そう告げた。

「私が"格"になる、祈りの届かぬ神など必要はない。私が天に立ち、全ての人の不幸を担う」

「だから、何を言っている?」

ソレは、明らかに人だ。平均的に見れば人の肉体よりも一回り大きいだけの、未だ人間としての種族に値する者。

益荒神は、言わば男性の理想となる模範。

肉体は男性としての雄雄し躯であり、その容貌も、男が理想とする顔。

故にその実力も、人間とはさして変わらない、けれどその能力、神が同様に扱える『全知全能』を持っていた。

全てを知り、全ての能を扱う。

故に万能。人の祈りですらも容易に叶えるだけの力を持つ奇跡の能力。

けれど、その能力を彼は存分に振るう事はない。

現存にして八の神が存在する世界にて、人々の祈りを叶える神など、存在しなかったから。

益荒神も例外ではない。必要とされていたが、けれど男性の理想なる彼は、常に孤高を演じなければならない。


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