過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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2016/04/02(土) 00:18:08.91 ID:yglVoTyi0
八幡「…ん。俺は彼女の…海老名さんの気持ちを尊重したいと思ってる」
戸部に対する答えは敢えて考えるまでもなく自然に口を衝いて出た。嘘をついたわけではない。単に真実の部分を口にしなかっただけだ。
だが、時に真実というものがあまりに厳しすぎるように、優しさに塗れた嘘もあっていいのではないだろうか。不思議と今はそう考えられるようになった自分がいる。
戸部「…そっか」
完全に納得したわけではないのだろうが、戸部はそれ以上突っ込んだ話は諦めたようだ。そして、
戸部「…わりかったな、文化祭の後、なんか俺、チョーシ乗っててヒキタニくんのことよく知りもしないで悪く言ったりしてさ」
ふと思い出したかのように付け加えながら、サンタ帽を脱いだ。こいつなりの礼儀なのだろう。
八幡「…お前がチョーシ乗ってんのはいつもだろ。だから全然気になんかしてなんかねぇよ」
それに実のところ俺も未だにお前のことよく知らないし。
戸部「うっわっ、ヒキタニくんてば、それって、ヒドくね?ヒドくね?それもうヒキタニくんじゃなくて、ヒドタニくんだわっ!」
聞きたいことが聞けて少しだけ心のモヤが晴れたのか、大袈裟におどけて見せる。
戸部「いやー、海老名さん、アレ以来なんかヒキタニくんのこと超意識してるみたいで?実はちょっとだけ気になっててさー」
おちゃらけては見せているが、その言葉には少なからず不安からくる本音も含まれているのだろう。
それが杞憂に過ぎないことは俺も海老名さんも知っているのだが、ここでそれを戸部に告げる必要はあるまい。
戸部「休み時間なんか、時々ヒキタニくんの方じっと見て、“ハヤハチ、ヤバイ”とか言ってるし?」
八幡「………いや、それは多分、お前が考えてるのとはかなり違うと思うぞ?」
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