過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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663:1[sage]
2016/07/14(木) 20:58:23.57 ID:V/IhnA1Y0

「 ――― ふぅむ、これはもしや鶴翼の陣」


その時、背後から不吉な影を落としつつ、どこかで聞き覚えのあるような無駄にいい声が響いてきた。
  

「 ――― 数で劣る相手を殲滅するに良い陣形ではあるが、左右の兵が遅れることで大将首を狙われる恐れのある諸刃の剣 … 」

声の主は頼まれもしないのに知ったかぶりで蘊蓄を垂れ流しはじめる。うざい。


「 ――― いやはや、三方ヶ原における信玄公の戦ぶりを思い出すではないか … のう、八幡よ」

無視されたのが悲しいのか、それとも単に無視されたことに気がついていないだけなのか、やけにしつこい。そしてそれ以上に鬱陶しい。


「 ――― 八幡? 八幡? ね、聞いてる? ね、ね、ね、ね、八幡? 八幡たらぁ!」


…… なに急にカワイコぶってんだよ、キメェな。


八幡「 … お前、さっきからうるせぇ よ … って、え?!」



さすがにいい加減イラっときて舌打ちしながらくるりと振り返った俺の目には、逆光で隠されてはいるものの、まさに今、目の前で倒れ伏すチーバくんと、うりふたつといっていいほど似通ったシルエット。


材木座「八幡が、我を無視するからであろうっ!」


――― そう、材木座義輝その人の姿が映っていた。



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