過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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68:1 [sage]
2016/03/16(水) 00:52:17.44 ID:WYk72t+X0

バキッ 


その瞬間、まるで予期せぬ奇妙な音が聞こえたかと思うと、当然あるはずの抵抗を感じることなく勢いよく前へとつんのめった。


「え?」「や?」「あ?」「お?」


たたらを踏みつつも、なんとか雪ノ下にまともにぶつからないようはにしたものの、彼女の方は壁を背にしてるため逃げることも叶わず

――― 結局そのまま、俺が雪の下を抱き竦めるような形になって止まった。

細いが暖かく、そして柔らかな感触。俺の首筋にかかる湿った吐息。ベルベットのような髪の質感、ふわりと漂うサボンの香り。
思い出したように、もぞり、と、俺の身体の下で小さく雪ノ下が動いたせいでより一層密着感が増す。


…って、

近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近っ!

いや、近いってもんじゃねぇだろ、これっ?!



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