過去ログ - 転校生「この学校を守護ります」 男「あぶねえからやめろ!」
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1:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 20:49:52.85 ID:ipjwWR5X0
逢魔が時、虫どもはさざめき、木々は笑う。
一寸先は闇という状態で、頼りになるのは手元の懐中電灯のみ。
男は闇に呑まれないように、呟いた。
「エロ本ぐらい、いいじゃねえか」
妹に発見されたエロ本は例外なく風呂の燃料となる。そして、昨日にはオレの部屋全てのエロ本が捕らえられ、灰と化した。
魔女狩りよりも徹底している。

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2:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 21:02:28.01 ID:RWrU4gluO
本部以蔵かな?


3:名無しNIPPER
2016/03/12(土) 21:02:44.56 ID:ipjwWR5X0
なので今夜は、その補充に向かうところだ。
妹が眠ったことを確認してから、500円玉と懐中電灯を握りしめて外へ飛び出した。
1キロ弱離れた、販売機を目指して。

夜の田舎は意外と騒がしい。特に夏はそうだ。
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 21:04:39.89 ID:78wC5rqv0
本部かな?


5:名無しNIPPER
2016/03/12(土) 21:25:56.07 ID:ipjwWR5X0
販売機まで、あと半分という距離に達したとき
イヤァァー。
目の前の闇がそう、叫んだ気がした。
男「うそ、だよな」
言葉とは裏腹に、手にはじっとりと冷や汗が浮かんだ。心臓はドラムのように鳴り響く。
以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 21:26:35.03 ID:TWSAotNE0
なるほど本部か

それ以外で守護ると書いてまもると読ませる人は痛い中二病


7:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 22:03:19.42 ID:l0X/vYnDO
本部なら納得


8:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 22:45:14.31 ID:W6OXLDfVO
とうとう本部がssになる時代がきたか


9:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 23:57:34.63 ID:ipjwWR5X0
なんだ、この臭い。
それは鼻がひん曲がるほど酸っぱく、そして腐った臭いだった。
手で鼻を覆いながら、懐中電灯を前へ走らせる。
むかって左方は田んぼが広がっており、見通しが良い。だが右方は山に繋がるため、急傾斜になっている。その上、頭上を覆わんとばかりに木々がしなだれているせいで、視界はすごぶる悪い。
もし、獲物を襲うとしたらまず右方へ身を隠すだろう。
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 01:46:23.91 ID:STgwxToF0
オレは懐中電灯をけして、立ち止まった。
それは逃げるためではない。
腐臭と夜目に慣れるためである。
一方的に片手を封じられ、位置を悟られるのはあまりに不利だ。
そして、慣れたら右手の槌を縮めて、元の腕のサイズにした。 
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 09:53:34.91 ID:STgwxToF0
4回目の全力疾走、突如二つの影が目の前に現れた。片方は、無防備に倒れ込んでいた。
もう片方は四つん這いになって、それに跨がっている。
それは獣の性行為か、補食行為のどちらかに見えた。
だから、オレは勢いのままに跨がっていた奴を右足で思い切り蹴っ飛ばした。
ドガッ!
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 10:16:52.19 ID:STgwxToF0
アイツ、つまり跨がっていたやつの姿を求めて、目を凝らす。
いた。距離はわずか5メートルといったところ。
過度に肥大した肉体を揺らしながら、肉塊に埋没した目で、こちらの様子を伺っている。
特に、オレの右肩からぶら下がった槌が気になるようだ。紅色の肉で造られたそれは、アイツの肉体と同じ材料でできているからな。
同類かどうか、判断を決めかねているのかもしれない。
以下略



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