過去ログ - 吹雪「目覚めると、そこは如月ちゃんのパンツだった」
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:
伊吹
◆PUtVFMzDHY
[saga]
2016/03/24(木) 22:43:14.14 ID:DYtvPPriO
――――鎮守府、母港、深夜
如月「吹雪ちゃん、遅いなぁ……」
水際に立ち、流れる微風に髪を靡かせながら、彼女は吹雪の帰りを待っていた。
暗い表情も、遠くに感じる航行音を聞いて明るさを取り戻す。
如月「吹雪ちゃん……?」
だが、気付く。
様子がおかしい。
全速力で港内に飛び込んだ吹雪は、陸にぶつかって転がる様に倒れた。
隣に、投げ出された――利根の姿。
意識は、未だ戻らない。
当の吹雪の艤装は大破していて、彼女の服も所々焼け焦げていた。
如月「――吹雪ちゃん!?」
金切り声を上げる。
消えそうな意識を絞り出して、吹雪は一言。
吹雪「わたしたち、を……ドック、へ」
それだけ言って、意識は手放した。
如月は彼女に駆け寄って抱き起こす。
詳しく様子を確認して、一つ、安堵。
傷だらけでも、彼女が五体満足で戻って来てくれたことを――少しばかり、喜んだ。
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