過去ログ - 【ガルパン】ミカ「風の吹くままに」
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6:名無しNIPPER
2016/03/15(火) 05:22:28.58 ID:iWnFvro+0
初めて会ったのは小学校入学くらいだった。親からはお嬢様に粗相がないようにと注意されていた。
でもよくわからなかった。なによりミカが同じ目線でいてくれた。
だから上下関係はなく普通の友達として接してきたし当然喧嘩もした。ただ相変わらずどこ吹く風で喧嘩にしては一方的だったけど。
ミカはクールだけどあたしの運転が好きだった。最初は自転車だった。丘に登ればダンボール、雪が降ればソリ。乗れるものは何でも一緒だった。
戦車に乗り始めても当然のように一緒だった。直接好きと言われた事はないけど何となくわかった。
ミカの音楽が好きだった。どの楽器でもそれは一緒。ミカが奏でるから好き。楽しそうに弾くとこちらも楽しくなる。
でも最近のミカの音楽はどちらかと言えば逃避に近かった。だからもう一度聴きたかった。ミカの音楽を。


「戦車道は人生に必要なものではない。戦車道は人生そのものなんだね」

「ミカ……」

「教えてくれてありがとうミッコ」


お嬢様だから、分家だから。そんな腫れ物を扱うような周りの態度。まるで風通しが悪いかのようなジメジメとした屋敷の人たち。
そんな環境が嫌だった。
でもミッコは違った。血筋と家柄では見ない。同じ目線で中身を見て本当の言葉を発する彼女がとても好きだった。
ミッコの運転がとても好きだ。自転車の荷台に乗った時の風を切る感覚は今でも覚えている。
あの時一瞬だけ風になれた気がした。このままどこまでも飛んで行けるようなそんな気がした。



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