過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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426:372 ◆EJqo97Z.fg[sagesaga]
2016/09/29(木) 00:09:31.52 ID:EXcwoxOA0

「その件か」

軽く目を閉じ、嘆息すると再び目を開き、

「『奴ら』の動きは小康を保っておる。
これはわしの放った細作の報告も、張家の調べも 一致した事を言うておる」


「あれから十数年。平穏は両者に安寧を齎した。

また、紀家先代と着が『奴ら』の頭目共を討った事は、『奴ら』には今でも尾を引いておるらしい」


「若い連中は、それも織り込んで今回の策を練ったようだ。


……やっと看板が掛け替えられる時が来たようだ」

しみじみと実感込めた言葉に感ずるものはあったが、飲み込む。


「待て。なら麹義様が嫁入り出来ない理由が消えたぞ?」



「着!そ、そ、そ、その話はい、い、い、今は関係ない!



……そうか、洛陽か。
あ奴は、

『貴女の呪縛の年の分、洛陽で共に幸せになりましょう』

なぞと言うておったな。


ああそうだ、洛陽に行ったら母上様に挨拶せねば」


さっきまでの仏頂面から一転、頬染めてもじもじやりながら何事か呟く麹義様。


(着。要らぬ事を)

(すまん)


かやの外の我々はその変貌ぶりを見ているだけであった。





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