過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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52:372 ◆vZOyjdZrOo[sagesaga]
2016/03/30(水) 07:59:41.53 ID:JKASmsSAO

その後すぐ呼び出しが来て紀霊様は出られたが、 妻作の弁当を食べながら 『美味くもないが不味くもない』
料理について想像していた。


一部始終を聞いた妻は、何事かを得心したいい笑顔で


『明日の夕餉にお出ししましょう。思い当たる事がありますので』


と私に約束してくれた。

……さて、翌日。


帰宅した私の前に、いつものように妻の料理が並んだ。

一口食べた瞬間、私は違和感を覚えた。
不味くはない。ないが、舌が馴染んだ味ではない。
例えると幼子が言われるがままの分量とやり方で 作った、そんな味。

私の表情を見ていた妻が 黙って差し出す料理を一口。


……うん、いつものだ。

結局「勿体無いです」の 一言で両方平らげた私に 茶を出しながら、

「どうでした?」

微笑みながら尋ねてきた。


……多分、紀霊様の知り合いは紀霊様の好みの味を知らないのだろう。
不味くはない。のなら、基本は出来てる訳だし。後は、個人の舌に合った味を知る。というより……


……ふむ。




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