過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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◆e/6HR7WSTU
[sage saga]
2017/04/01(土) 01:54:06.52 ID:U9hMrv2U0
さて、韓浩殿を伴ってやって来た先は。
「貴様が来ると大抵厄介な判断をさせられるが、何故じゃろうな」
渋い顔の田豊様が鎮座されている司徒府である。
「まぁ一介の九卿には少し手の余る嘆願を受けまして。政(まつりごと)の最高である司徒様でしたら良きご判断されるかと伺わせて頂きましたが」
韓浩殿と二人、礼を執りつつも用件を告げる。
「ふん。司徒になってからこちら、魑魅魍魎共の相手でうんざりしておるのだ。あやつが中常侍や宦官共を疎ましがる気も解らんでもないわ」
深い深い嘆息と一緒に吐き捨てる田豊様。
「で、司徒様」
「やめい。着、貴様にそう言われるとどうにもこう馬鹿にされているような気がしてならん。ここの中では官位は抜きだ」
「そうですな。田豊様はともかく、私が九卿というのも。未だに狐狸に化かされているのではと思う時が」
「儂もそうだ。いやむしろ狐狸が化かしてくれている方がまだ笑い話ですむわい」
「お尋ねするが、私を御引き合わせしていただけるのではなかったのでは?」
「着。随分と遠慮なく切り込む女子じゃの」
「ですが、こういう裏の無い人間は好物ですよね?」
「ああ。じゃが貴様の邪推のような考えではないぞ」
「ですから、時間を無為に使われるより本題に入った方が」
「……で、韓浩殿。着に何を吹き込まれたかは知らぬが、儂も予算については何も言えぬぞ。単に金なら大司農へ行け。紹介ならしてやる」
「いえ、ここへ参る道すがら都水長史様より糸口は与えて頂いております。恐らく袁家が未だ行っている赤い街道の延伸の件かと」
「……ああ、そういえば近隣に伸ばしておったな。着、今どのぐらい進捗しているか知っておるか?」
「最新の報告では陳留との主要街道の工事はほぼ終わったと。後洛陽への主街道もとりあえず敷設は進んでいると」
「右北平郡、公孫の家中と言ったな。公孫と袁昭様は古くから友誼を結んでおる。ならば結節点さえそちらで作れば恐らく主街道は手を伸ばすだろう。
それに、紀霊の奴が北方守備を疎かにするわけがあるまい。軍に迅速を求めるなら当然その辺りも考慮しておるじゃろうて、沮授もそこは反対はしておらんじゃろう。
ただの、官として金を出すなら出すだけの何かを求める。つまり幽州の総意として街道の整備を求める事、そして平時戦時両方に益がある理由ならば儂も着も
口添えも助力もする。
で、着。貴様の事だからあてはあるのだろう?」
「そうですな。幽州本家に州牧の説得を頼みましょう。横家としても公孫には迷惑をかけた借りがありますし、また本家の商売の上でも街道が良くなれば流通が早くなりますから協力は惜しまないでしょう。
費用も、全額とはいかないですが袁の投下資金に上乗せを幽州本家と周辺が拠出して、官の墨付きを与えれば多少の抵抗はねじ伏せられるでしょう」
「……後は水源を増やせれば」
「それは流石に大司農の領分じゃ。じゃが、今の要領で費用以外の面で説得できれば陛下の裁可が下り次第都水長史の手が向かうじゃろうて」
「いつか、公孫家に助力してもらえないでしょうか?お二方とも」
「老いぼれでも良ければ、考えんことは。な」
「正直、裏方しか出来んぞ?そんな親父で良ければ検討はするが」
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