過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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俯瞰者
◆e/6HR7WSTU
[sage saga]
2017/11/10(金) 02:37:09.07 ID:kHBU86Zv0
固い話ばかりもアレなので、沮授&横着
☆☆☆☆☆
「横着様は隠居されたのですよね?」
「ええ。息子に跡は譲りました」
「では、家でゆっくりなされていたのでは?」
「貴方の師匠の奴に『文官に隠居なぞ無い!』と引っ張り出されたのです」
「……ええと」
こんな会話の最中も手が止まってないのがまたなんとも。
つうか相変わらずだな、この紙と竹の山脈。
「誰彼構わず決裁できないモノばかり。ですから」
つうと、沮授殿以上の権が有れば出来るのか?
「権が有れば。の話ですが」
なら。
「何でアタシまで!?」
「そりゃお前さんが袁胤様の代理だからだ。ほれ、きりきり働く」
「お、横着様。本当に私が扱って良いんですか⁉」
「ん?ふらふらしてるお前さんの主代行を雷薄殿が認めたからな。
何、読めるモノだけ分けてくれればそれで充分」
「ち、父上。本当に私が扱って良いんですか⁉というか、沮授様の足手まといになりませんか!?」
「口より手を動かせ。ついでに典殿に字の一つも教えてやれ」
要は最終を沮授殿にすれば良い。と気付いたので、この辺の決裁権を持つ袁胤様、紀家に談判すると袁胤様からは秘書役を留守預りの雷薄殿からは典殿を出して貰えた。後はうちの息子も強制参加させる。
「しっかし、なんやねんこの量は。下の阿呆が丸っと持ってきとんのか?」
ぶつぶつ言いながらも結構な速さで山を崩していく秘書殿。
息子と典殿は組になって着実に削っている。
で、この二組が判断できないモノはこっちで。
とはいっても、要点を殴り書きして沮授殿に見せ頷けばそのまま通すという結構乱暴な決裁である。
「なぁ、沮授はん。いつもこないに上がってくんの?」
急を要するのは片付いたと、沮授殿が休憩を告げられ皆で茶なぞ啜っていると秘書殿が呆れ顔で聞いてきた。
「そうですね。これでも安定しているのか減った方ですが」
いつもの表情で平然と答える沮授殿。
「一体またなんでこないに集まってくんねんな。いくら内向きの事言うてもおかしないか?」
ちら、と沮授殿を見ると頷いたので代理で解説する。
「あー、ここに来るのは袁紹様に持っていく前の分だわな。
ある程度はちゃんと仕分けられているが
他との付き合いだの報告書だのは流石に沮授殿が目を通しておかないと下問の時に困るわな。
要はこの袁家がそれだけ大規模に動いている証、だな」
「ですね」
言葉短く同意する沮授殿。袁胤様に付いている彼女とうちの息子は頷いているが、
「じゃあ、ここにあるモノって他の人に見せたらまずいんじゃないですか?」
典殿が懸念を示す。
「『他の人』が文字通り外部なら問題ですが、袁胤様の代理と紀霊様の代理と横着様の身内ですから。
それに」
思わせ振りに言葉を切った沮授殿、続けて俺が、
「本当に見せちゃまずいモノはここにゃあ来ない。
こっちは表のモノで、裏は奥から回ってくる。
そういや」
またも言葉を切ると今度は俺が秘書殿を見ながら、
「伝えといて欲しいんだが、『袁逢様の娘を舐めない方が良いぞ』ってな。
御二人とも侮れないものをもってられるし、袁術様にはもっと学が必要だ。
歌舞音曲で名を上げるにももっと深い教養は武器になる。
もっとも、『子曰く』なぞとしかめっ面で説教は似合わんが」
「……伝えときますが、よろしな?」
「ああ、闇で蠢いている『誰かさん』にもな」
さて、どう出ますかね。袁術様自体可能性の塊だし磨けば皇帝が自ら后に迎えに来ると思うがな。
で、息子よ。そんなに固まるな。
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