過去ログ - 【凡将伝】どこかの誰かの話【三次創作】
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904:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga sage]
2017/11/28(火) 00:05:15.49 ID:Ai2FHL2oo
◆◆◆

「つまり、曹操さんは袁紹様に懸想していながらどうしようもないということですね」
「いやそういう解釈はどうかと思うよ?」

こう見えて紀霊は人物鑑定に関しては非凡なものを持っている。

であれば、曹操が袁紹に執着しているというのは納得である。
袁家という器が割けるのであればその逃避先において、曹家はとても魅力的なものであろう。

きっと矮躯を気にする英傑は掌中の珠を愛しく思うだろう。
光輝を背負う少女を投影して没入するだろう。

◆◆◆

「いや、なんで笑ってるの?自棄なの?」
「いえいえ、そんなことないですよ」

くすりと笑う張勲。

得物が想定通りのルートに走り、ご満悦なのである。

「でもさ、横着さんとか重鎮が華琳のとこに行っちゃって、不味いだろ」
「不味いですかねえ」
「いや、七乃の立場的にまずいだろう」

張勲はくしゃり、とした笑みを漏らす。

ここで、まずいとかまずくないとか言えたらいいのにな、と。

その思いを誤魔化すように目の前の青年。
ちゅ、と唇を合わせて誤魔化すのだ。いつもみたいに。

追いすがる腕を軽やかに躱し、くすくすと笑う。楽し気に。

だって、それが彼女の在り方であるのだから。


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