431: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:30:32.69 ID:uByMCkSUO
>>415 訂正
ーー放送室
432: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:31:07.86 ID:uByMCkSUO
では、本日の分を投稿します。
433: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:32:23.75 ID:uByMCkSUO
胡桃「行くぞ」バッ
美紀「わたしも行きます」
434: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:33:23.96 ID:uByMCkSUO
ーー一階
胡桃「校舎にはまだ入ってきてないな」
435: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:35:10.92 ID:uByMCkSUO
ーー屋上
悠里「煙が……」
436: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:36:11.69 ID:uByMCkSUO
悠里「!……ごめんなさい、どうしたの?」
由紀「あのね……準備だけど、お客さん、お菓子好きかな?」
437: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:38:36.29 ID:uByMCkSUO
ーー駐車場
駐車場に到着した胡桃と美紀がまず見たものは、地面に倒れている、動く気配のない死体たちだった。その頭部からは中身がこぼれ、黒い血の染みが花弁のように広がり、地面を染めている。
438: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:39:24.74 ID:uByMCkSUO
胡桃「あそこにいる」
美紀「どうしますか?」
439: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:40:20.94 ID:uByMCkSUO
ーー屋上
力なく垂れた悠里の頭頂部に熱があたった。へたり込んでいる彼女の脚には力が入らず、細かく震えている。
440: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/07/20(水) 23:41:42.34 ID:uByMCkSUO
いまにも吐き出してしまいそうな絶望を、悠里は嘔気を堪えるかのように必死で食い止めていた。絶望を言葉にして吐露してしまったら、もう立って歩くことすらできなくなってしまう。屋上で崩折れたまま動くこともできず、あの不吉な黒煙を見つめながら、いつしか下に降りた胡桃と美紀の命を諦めることになってしまう。そうしたら、わたしたちが生きている意味が消えて無くなってしまう。それは、放送室で永井に告白した誓いを否定することだった。
だが、それ以上の抵抗は悠里にはできなかった。
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