過去ログ - ゆき「亜人?」
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468: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/10(水) 22:39:55.42 ID:xQt0KHc3O

美紀「……え?」


胡桃と美紀は突然の出来事に反応できずにいた。永井の首に星形に裂けた傷口ができ、そこからポンプで汲み上げているかのようにして血が噴き出している。永井は首の左側を押さえながら、飛来物が襲ってきた方向を見た。自分を襲ったものの正体を知った永井は、膝を地面につけた状態のまま身体を捻じ曲げ、胡桃と美紀のほうに顔をむけた。


永井「隠れろ……っ!」


永井の口唇からこぼれた音声は血で濁っていて、胡桃たちの耳にわずかに届かなかった。凍りついたように硬直していた胡桃と美紀が事態を把握できたのは、右手ひとつでなんとか身体を支えている永井の頭が弾け飛び、その反動で一度びくんと跳ねた身体が地面に倒れたからだった。



美紀「永井先輩!!」


ミニクーパーから飛び出そうとする美紀をおさえつけ、胡桃は後輩を後部座席に押し込んだ。


胡桃「すぐ逃げれるようにしとけ!」


ミニクーパーのエンジンはかかったままだったので、胡桃の指示はほとんど方便にちかかった。胡桃は力まかせにドアを閉めると、自動車で身体を隠しながら、永井のところまで慎重に移動していく。身体を下げたとき、割れた窓を通して車の向こう側の様子が目に入った。自動小銃を構えた隊員が、三点バーストで永井の頭部を撃ち抜きながら近づいてきている。射殺は一・二〜五秒に一度の割合で行われていた。銃弾が頭部を抜けていく度に、永井の身体が反動で揺れた。


胡桃「ひでえことしやがって……」




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