過去ログ - ゆき「亜人?」
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573: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/09/23(金) 23:18:35.28 ID:m50+y+cIO

突然、黒い幽霊が首を巡らして死んだ迷子を見た(といっても、幽霊に目はなかった)。そして、平べったい頭部が上下に割れたかと思うと、次の瞬間には、幽霊が死者の頭部をまるごと齧り取ってしまっていた。首から上が無くなった死体はごろんと地面に倒れた。嘴の先に食べ物を咥えた鳥がそうするかのように、幽霊は頭を上に向け喰いちぎった頭を喉の奥へ落として、頭蓋骨を噛み砕いた。


佐藤「田中君」


田中と呼ばれた男が振り向いた。ハンチング帽をかぶった白髪の老年の男がそこに立っていた。帽子の男の目は糸のように細く、普通の人間みたいに眼球が存在するのかすぐにはわからなかった。


田中「佐藤さん」


田中は佐藤が隣に来たので、吸っていたタバコを携帯灰皿に捨てた。二人は並んで咀嚼を続けている幽霊を見下ろした。


田中「あれ、命令してないんすか?」

佐藤「うん。とりあえず、自分で動くようになったみたいだね」


黒い幽霊は飼い犬が皿に盛られたドッグフードをほおばるように、首のない死体をばくばく食べていた。食べられている肉体は当然ながらすでに死んでいたので、血は吹き出ることはなく、食いちぎられた傷口から静かに漏れだし地面を濡らした。


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