過去ログ - 二宮飛鳥「ボクに与えられたヒカリ」
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/29(火) 23:32:41.92 ID:ywgXnSog0
…晩ごはん、どうしようか。
ボクがそう思ったら、智香が同じことを口に出してきた。
「飛鳥ちゃん、ごはん、どこかで食べていこっか?」
なんと。
以心伝心とはこういうやつなのか。
「…ボクもそう思っていたところだよ」
今からごはんを食べて帰っても、女子寮には門限に余裕をもって帰れる。
それだけ確認できれば安心だ。
「そうだったの!じゃあ、どこに行く?」
ボクは周りを見渡す。
光る街並み。ところどころに食事ができる場所はあるが、食べるからにはなるべくその欲求を満たしたい。
ボクは今、何が食べたいんだろう。
「うーん……」
ボクが唸ったまま固まっていると、智香が先に提案してきた。
「じゃあ、レストランでもいこっか!たまには少しオシャレなところにでも、ね☆」
「なっ、…珍しいね、キミならばここでファミレスを提案していたと思うが」
「たまにはいいじゃないですかーっ♪飛鳥ちゃんもオシャレなレストラン、嫌いじゃないんでしょ?」
「…まぁね。店内に流れてるジャズとかが落ち着いて食事をさせてくれるんだ」
「よーし、そうと決まったら行こう、飛鳥ちゃん!」
「そんなに急ぐものじゃないだろう、レストランは逃げないよ?」
小走りになる智香、ペースを崩さず歩くボク。
やはりボクは、この空気が好きなんだな。
それを今、再確認できた。
「飛鳥ちゃーん!ほら、こっちこっち!」
そのまま歩いていたら本当に智香が先に行ってしまったようで、もうレストランの下にいた。
「…急がなくてもいいって言ったのに。…さてはおなかが減って仕方がないとか?」
「えっ!やっぱり分かっちゃうかぁ〜…。でも、それは飛鳥ちゃんも同じことだと思うよ?」
智香がニヤリと笑うと同時に、ボクのおなかがきゅう、と鳴った。
く、見抜かれていたか。
「…いいから、早く中に入ろうか」
「はーいっ♪」
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