過去ログ - 上条「学園都市はこっからが正念場だ」
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28:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 15:24:29.78 ID:z9KorbYz0
麦野の原子崩し、一方通行の竜巻、御坂の超電磁砲が、一線にアックアへと向かう。


アックア「TCTCDBPTTROGBWIMAATH(時に、神の理へ直訴するこの力。慈悲に包まれ天へと昇れ)!!」


衝撃があった。

それしか、知覚する事は出来なかった。


―――――――数瞬の後。

その場に居合わせていた全員の視界に、元の景色が映る。

まるで、何もなかったかのように。

アックアの魔術が、無かったかのように。

”打ち消されたかのように”。


アックア「……………なるほど。これが」

麦野「……何があった?」

一方通行「……チッ。オマエか」

御坂「ア、アンタ……」


屋上の上でも、二人の人間が安堵し、もう二人の人間が驚愕する。


ステイル「相変わらず、奇跡みたいなタイミングで現れる奴だ。もしかして狙っているんじゃないだろうね?」

土御門「それは無いぜよ。間に合ったんだから良しとしようぜい。にしても、カミやんには人払いも効かないんだにゃー」

結標「………あの男、一体何なのよ……ッ!! 私の座標移動も打ち消してたわね。そういう能力なの?」

白井「私も詳しくは知りませんが、お姉様曰く、能力を打ち消す能力者だそうですわよ」


そして、幻想殺しの少年は右手を握りしめる。


上条「お前も神の右席か」

アックア「そうだ。私は後方のアックア。神の右席であると同時に聖人の特性も持つ人間である」

上条「そうか。神裂とかと同じアレか。覚悟は良いか?」

アックア「貴様こそ、右腕とお別れする覚悟くらいはしてきたのであろうな?」

上条「はいそーですかって渡せる程俺の右手は安くないし、それ一つで戦争が治まる程この右手に価値は無いだろう?」

アックア「そうか。―――――残念である」


ゴバァッ!!! と、アックアの周りから膨大な量の水波が発生する。最早この路地裏ごと飲み込んでしまいかねない水の暴力が上条達を襲った。


上条「クソ―――思ったより早い!! 間に合わない!!」

インデックス「ISICBI(刃の切れ味は己へ向かう)」


直後、水の波が方向を変えてアックアへと向かった。


アックア「強制詠唱か。禁書目録もそこにいたのであるな」

アックア「………分は決して悪くない。だが、まぁ一先ずは退いてやるのである。二日後だ。二日後、もう一度ここへ私は現れる」

上条「……」

アックア「それまでに、貴様の右手。切り離す決意をしておくことである」

上条「待て!! インデックスが狙いじゃなかったのか!?」

アックア「それはフィアンマの狙いだ。私は戦乱を治める事にしか興味は無い。即ち、貴様の右手である。では」

上条「………」


そして、この日の戦いは終わる。


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