1:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:45:43.78 ID:hFN8SCwwo
大通りから脇にそれた裏道を一人の男が歩いている。
男はある店の前で足を止め、店主と思わしき人に声をかけた。
「あんたがここの店主か?小麦を売ってくれないか?」
「悪いが今日は店仕舞いだ」
「この時間なら特別な小麦粉を扱ってると聞いてね」
「……。入りな」
品定めする様な店主の視線を受けながら男は言われたままに店に入った。
用心深く辺りを見渡した後、店主は戸口の鍵を閉め、奥にいた従業員に二、三言何かを話し男と向き合った。
「1グラム60,000だ。それで、何グラム必要なんだ?」
「この店には何キロある?」
「……?奥にはかなりの量があるが一体どれだけ買うつもりだ?」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:47:28.64 ID:hFN8SCwwo
「そうか、では全てもらおう」
男はそう言うが早いか手をポケットに入れて店主の前に付き出す。彼の手には自動式拳銃が握られていた。
「お客さん…、そういうのは良くねぇな。奥のブツは俺じゃないと開けられない、それにこっちも銃は持ってんだぜ?」
3:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:49:35.74 ID:hFN8SCwwo
「悪いな」
男がそう言い、引き金を引き――
ガチッ
そんな金属音があたりに響いた。
4:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:50:46.55 ID:hFN8SCwwo
「危ないところだったわね。それにしてもまたジャムったの?あなたもコレにすればいいのに、ジャムおじさん」
そう言いながら彼女はナイフを仕舞う。
「そんなこと言わないでくれよ。私はこいつが気に入ってるんだ、バタコ」
5:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:52:14.63 ID:hFN8SCwwo
おわり
ジャムおじさんのくだりがやりたかった
バタコさんはちと無理矢理かもしれんが許して
6: ◆pkfjJlzYhw[sage]
2016/03/20(日) 17:58:07.85 ID:hFN8SCwwo
依頼出してきます
7:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 12:00:40.60 ID:7W2C4bJdO
なんか思ってたのとは違うが良かったぞ
乙
8:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 13:20:28.53 ID:ooBwpJOh0
老夫婦の話かと…
乙でした
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