5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/03/20(日) 23:22:27.48 ID:p8Qz0W+y0
「ちょっとまってくださ――――っ」
芽衣子さんの指が激しく動き始めた。
「ほらほら、楽しくなるだけだから! 遠慮しないで笑お? ねっ?」
「こ、これっ! たのしっ、いわけ、じゃないい!」
「楽しいよ! たぶん。藍子ちゃんの笑顔好きだな〜」
「だから、これ……わらっ、えがおじゃな……っ〜〜!」
弱いのに最初に腕も一緒に押さえ込まれたから、何もできない。
「おっと、危ない危ない!」
力が抜けて横に倒れそうになったところを、ゆっくりと降ろされる。
その間はくすぐりが止まったけど、こんなところで微妙に優しくされても……
「はぁ、はぁ……はぁ、んっ……」
「早く認めるんだ! 田舎のおふくろさんも泣いてるよっ♪」
一緒に倒れこんだ芽衣子さんが刑事ドラマっぽいことを言っている。
でも、声の調子で雰囲気が台無しだ。
「私のお家は都内――あははっ」
「こういうのは様式美だから! 油断してると声我慢できないんだね〜!」
「ちょ、違、はっ、だ、だふぇ……ふ、ふーっ、ふふふふ……っ」
「ここかっ? ここがいいのか〜っ?」
本当にくすぐったいと普通に声を出して笑うのは無理だ。
これいつまで続くんだろう……
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