13: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:35:41.80 ID:YEu02TvIO
「プロデューサーさんって、魔法使いみたいだよねっ」
初ライブの衣装を見せてもらった日の帰り道、美穂は卯月にそう言った。
14: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:36:27.71 ID:YEu02TvIO
尊敬。
15: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:37:17.35 ID:YEu02TvIO
初ライブは大成功。プロダクションのアイドル一期生として、まずは良いスタートを切ることができた。ファンも順調に増えているようだ。
さて、よくアイドルには、『このユニットの中で誰が好き?』という問いが生まれる。
だが、卯月と美穂は、その溢れる仲の良さや雰囲気が最大の魅力のため、ファンの間でそのようなやり取りは生まれないのだ。
16: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:38:30.27 ID:YEu02TvIO
ある日、雑誌の表紙を飾ることとなり、2人で写真撮影に臨んだ。
普段、例えば特に会話をする仕事や撮影ではNGを出しがちな美穂であるが、写真撮影はお手の物。
そのはずであった。
17: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:39:59.48 ID:YEu02TvIO
どうやら、恋というものは、噂に聴いていたよりも自分の無意識を変えてしまうようだ。
もとから上手に喋れない性格で良かった。と、思う日が来るなんて考えもしていなかった。
18: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:40:50.24 ID:YEu02TvIO
とある日のレッスン後、妙にそわそわしている卯月と訪れたとあるカフェで、美穂の運命は大きく変わることとなる。
「わ、私、プロデューサーさんのことが好きなのかもしれません!」
19: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:41:46.19 ID:YEu02TvIO
自分の恋を自覚した前後、美穂は仕事場で“気合入ってるね〜”と声を掛けられることが多くなった。本人としても単純だと思うのだが。
だが、それから卯月の恋を知った美穂は、仕事に対するモチベーションがわからなくなってしまっていた。
20: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:42:43.45 ID:YEu02TvIO
小日向美穂は、基本的にネガティブな思考回路を持ち合わせている。
では、ネガティブな人が誰かと同じ人に恋をした場合、どうなってしまうのか。
21: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:43:29.20 ID:YEu02TvIO
『さて、今日のゲストは、歌に舞台に大活躍!高垣楓さんです!』
『よろしくおねがいします』
22: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:44:24.87 ID:YEu02TvIO
『では、高垣さんにとって、恋ってどんなものなんですか?』
「!」
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