過去ログ - 小日向美穂「好きを想う」
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17: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:39:59.48 ID:YEu02TvIO


 どうやら、恋というものは、噂に聴いていたよりも自分の無意識を変えてしまうようだ。

 もとから上手に喋れない性格で良かった。と、思う日が来るなんて考えもしていなかった。
以下略



18: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:40:50.24 ID:YEu02TvIO


 とある日のレッスン後、妙にそわそわしている卯月と訪れたとあるカフェで、美穂の運命は大きく変わることとなる。

 「わ、私、プロデューサーさんのことが好きなのかもしれません!」
以下略



19: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:41:46.19 ID:YEu02TvIO


 自分の恋を自覚した前後、美穂は仕事場で“気合入ってるね〜”と声を掛けられることが多くなった。本人としても単純だと思うのだが。

 だが、それから卯月の恋を知った美穂は、仕事に対するモチベーションがわからなくなってしまっていた。
以下略



20: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:42:43.45 ID:YEu02TvIO


 小日向美穂は、基本的にネガティブな思考回路を持ち合わせている。

 では、ネガティブな人が誰かと同じ人に恋をした場合、どうなってしまうのか。
以下略



21: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:43:29.20 ID:YEu02TvIO


『さて、今日のゲストは、歌に舞台に大活躍!高垣楓さんです!』

『よろしくおねがいします』
以下略



22: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:44:24.87 ID:YEu02TvIO

『では、高垣さんにとって、恋ってどんなものなんですか?』

「!」

以下略



23: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:45:08.39 ID:YEu02TvIO

 自分でも、息を呑む音がわかった。楓はその後も何か言いそうであったが構わずテレビを消す。
 その手で親友に電話をする。

「もしもし、美穂ちゃんですか?どうかしましたか?」
以下略



24: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:45:45.27 ID:YEu02TvIO


「……ふぅ」

 電話を切ってから、少し、心に空白を感じる。
以下略



25: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:47:01.91 ID:YEu02TvIO


 伝えたいことは伝えた。

ベッドに倒れながら考える。
以下略



26: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:47:52.62 ID:YEu02TvIO


 次の日からは、いつもの“ような”笑顔の美穂が戻ってきた。
 レッスンをこなし、仕事をして、親友の相談に乗る。

以下略



27: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/03/21(月) 19:48:38.43 ID:YEu02TvIO

「卯月ちゃん、遅いな……」

 プロダクション近くのカフェで待ち合わせをしていたのだが、一向に卯月は姿を現さない。
 いつもなら10分前には来るのに、もう5分前だ。まあ、仕事ではなくプライベートの約束なので、そこまで問題はないのだが。
以下略



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