過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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◆qpwZInm6fw
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2016/03/27(日) 21:02:08.35 ID:U4+BbBrW0
海未「…………何を言ってるのですか?」
ことり「帰るんだよ。私、龍宮城にさよならして、陸に帰らないといけないの」
海未「……だって、ことりは私とここで、いつまでも二人で、」
以下略
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:03:02.29 ID:U4+BbBrW0
懇願する海未ちゃんに、私は首を横に振り続けた。
海未ちゃんがどんなに私への愛を叫んでも、涙して引き留めても、これ以上龍宮城に居続けることは出来ない。
私には、陸で為すべきことがあるから。
以下略
415
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:03:43.42 ID:U4+BbBrW0
破裂音と共に、掌に大きな衝撃が走った。
痛いけど、我慢する。
叩かれた相手の方がもっとずっと痛いはずだから。
以下略
416
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:04:34.69 ID:U4+BbBrW0
ことり「本当につまらないことの積み重ね……でも陸での生活では、そんな小さな出来事が大切なものだった」
ことり「ちょっとした不運が続いて、色々と上手くいかなくなって、私は自棄になっちゃったの」
ことり「好き放題泣き喚いて、何も悪くないのにあの人を罵倒して、責め立てて……」
以下略
417
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:05:24.70 ID:U4+BbBrW0
ことり「……海未ちゃんのことは、本当に好き」
ことり「幼馴染みは大切な人だった……誰よりも……だけど、好きになって、恋をしたのは海未ちゃんなの」
ことり「こんな話した後だけど、信じて欲しい……これだけは本心だから」
以下略
418
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:06:08.76 ID:U4+BbBrW0
ぱたり
何かが静かに落ちる音。
見れば、海未ちゃんの足下に、雫が落ちていた。
以下略
419
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:06:47.42 ID:U4+BbBrW0
海未「……お別れ……しなければ、ならないのですね」
ことり「……ごめんね」
ことり「私は何もできない……陸でも待つしか出来ないくらい無力だから、海未ちゃんにお願するしかないの」
以下略
420
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:07:23.09 ID:U4+BbBrW0
―――
北の部屋に逃げ込んでから何日、あるいは何十日経ったのかな。
この間、扉の向こうからは何一つ音沙汰が無かった。
以下略
421
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:08:08.64 ID:U4+BbBrW0
海未「このまま更に北に回って屋外に出ます」
ことり「正門は南だよね? 遠回りするの?」
海未「念のため、逃げ場が少ない宮殿内での移動は避けます。海に出て移動しましょう」
以下略
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◆qpwZInm6fw
[saga]
2016/03/27(日) 21:08:54.50 ID:U4+BbBrW0
塀の外側に沿って海中を泳いでいる間も、近くに住人たちの姿は見当たらなかった。
不気味なくらい何事も無いまま南の正面門扉に辿り着いて、敷地内に舞い戻った。
海未「こっちです。この先にことりを陸に帰してくれる者がいます」
以下略
423
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◆qpwZInm6fw
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2016/03/27(日) 21:09:28.70 ID:U4+BbBrW0
海未「彼の背に乗れば陸まですぐに向かうことができます。道中の心配をすることもありません」
海未「彼を連れて外に行きましょう。さあお仕事です、正門まで行きますよ」
以下略
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