過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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432: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:16:02.88 ID:U4+BbBrW0
海未「帰します……私はことりを、陸に帰すんです……!」

ことり「海未ちゃん……」

海未「…………どうしてっ!」
以下略



433: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:16:45.39 ID:U4+BbBrW0
ことり「わかってるよ、海未ちゃん」


 空いている方の手で、海未ちゃんの目元に溢れている涙を拭き取ってあげた。
 私の目にも同じように、溢れそうなくらいの涙が溜まっているのがわかる。
以下略



434: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:17:32.08 ID:U4+BbBrW0
ことり「龍宮城に居ても、幸せは長く続かないよね」

ことり「海未ちゃんとだけ一緒になりたくても、またみんなに追われ続ける」

ことり「捕まったら、私は全部を奪われて、私じゃなくなっちゃう」
以下略



435: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:18:36.70 ID:U4+BbBrW0
 後悔は残るに違いなかった。
 この先自分にどう言い聞かせても、幼馴染みを裏切った私を許せないまま、海底の楽園で最期を迎える。

 けれども、このまま陸に戻ったところで、どの道後悔はする。
 心から恋した人との別れを選択した過去の私を、長く続く陸での人生で何度悔やむだろう。
以下略



436: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:19:37.34 ID:U4+BbBrW0
海未「…………」

ことり「…………」

海未「………………ははっ」
以下略



437: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:20:44.52 ID:U4+BbBrW0
 力無く握られていた私の手が、少しずつ締め付けられていく。
 海未ちゃんの手に篭る力が強まる程、繋がっている実感が大きくなっていく。


ことり(この先、私は永遠に、この手から離されなくてもいい)
以下略



438: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:22:02.20 ID:U4+BbBrW0
海未「……本当ですか?」

ことり「え?」

海未「違うはずです。ことり、そうではありません」
以下略



439: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:23:13.29 ID:U4+BbBrW0
 自由を取り戻した手を掲げた。
 誰とも繋がっていない、孤独な私の手……。


凛「そんな……!」
以下略



440: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:23:55.45 ID:U4+BbBrW0
ことり「……海未ちゃん……どうして……!」

海未「……これでいいのです」

ことり「だって、乙姫なのに」
以下略



441: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:24:45.49 ID:U4+BbBrW0
 海未ちゃんの指示と共に、私を乗せた大亀がふわりと浮いた。
 龍宮城の敷地から、正面の門扉を潜って、海の領域へと進んでいく。


海未「お別れです。どうかお元気で」
以下略



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