過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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439: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:23:13.29 ID:U4+BbBrW0
 自由を取り戻した手を掲げた。
 誰とも繋がっていない、孤独な私の手……。


凛「そんな……!」
以下略



440: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:23:55.45 ID:U4+BbBrW0
ことり「……海未ちゃん……どうして……!」

海未「……これでいいのです」

ことり「だって、乙姫なのに」
以下略



441: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:24:45.49 ID:U4+BbBrW0
 海未ちゃんの指示と共に、私を乗せた大亀がふわりと浮いた。
 龍宮城の敷地から、正面の門扉を潜って、海の領域へと進んでいく。


海未「お別れです。どうかお元気で」
以下略



442: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:25:56.15 ID:U4+BbBrW0
凛「海未ちゃん、どうして、出来るはずないよ……!」

海未「ええ、私自身信じられません」

希「理屈でどうこうできるはずないのに……!」
以下略



443: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:26:30.17 ID:U4+BbBrW0
ことり「…………」

海未「…………」


以下略



444: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:27:02.93 ID:U4+BbBrW0
 海中を浮かび上がって、広大な龍宮城の全域を俯瞰できるくらいの高さにまできた。
 門扉の前に立つ三人の人影は、もうはっきりと映らない。


ことり(海底の楽園……幸せな時間を過ごした宮殿……大切な人たち……恋した人……)
以下略



445: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:27:41.53 ID:U4+BbBrW0

―――
―――――


以下略



446: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:28:16.71 ID:U4+BbBrW0
ことり(御伽噺のように、私も帰ってくることができた……)

ことり(あ、お土産の玉手箱貰ってない)

ことり(……まあ、いっか)
以下略



447: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:28:53.36 ID:U4+BbBrW0
 家へと帰る前に、最後にもう一度、海へと目を向けた。
 海のずっと奥深く、陸からは決して目に映ることのない場所に、確かに存在する宮殿を思い浮かべて。


ことり(海未ちゃん……)
以下略



448: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:29:26.84 ID:U4+BbBrW0
―――――
―――



以下略



449: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:30:03.68 ID:U4+BbBrW0
 およそ百年前……。

 龍宮城では、私たち乙姫を含む全住人を巻き込んだ騒乱が起きた。
 たった一人の人間を巡り、誰しもが熱を上げ、掟も慣習も無い無法地帯と化した。

以下略



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