過去ログ - 【ラブライブ!】ことり「恋宮殿に誘われ」海未「乙姫心で抱き締めて」
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454: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:33:30.64 ID:U4+BbBrW0
海未(違います……そんな……現実的ではないでしょう。馬鹿な考えは止すのです)

海未(……ずっと、抑えてきたじゃないですか)

海未(耐えられるようになるまで、意識しないよう、思い出さぬよう、徹底してきたんですから……!)
以下略



455: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:34:03.47 ID:U4+BbBrW0
 するり、と。
 着物の間から、一枚の紙が落ちた。
 反射的に、私は屈んで紙を拾い上げる。

 紙には短い一文が書かれていた。
以下略



456: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:34:30.68 ID:U4+BbBrW0
海未「嘘です」


 声が抑えられなかった。
 勝手に口が震え、思いの丈が声の形で私自身の耳を打った。
以下略



457: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:35:06.66 ID:U4+BbBrW0
 信じられない。
 有り得ない。
 理解がまるで及ばず混乱する。

 けれど、一文が示しているのは、他でもない……。
以下略



458: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:35:54.71 ID:U4+BbBrW0
海未「ことり……ことりっ……ぁぁぁぁぁっ…………ぁぁぁっ…………ことり…………っ!」

海未「何故あなたはこの地に招かれてしまったのですか……!」

海未「あなたと出会ってしまったから、好きになってしまったから、こんなに……どうして……!」
以下略



459: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:36:42.74 ID:U4+BbBrW0
 胸に着物を抱いたまま、地べたに座り込み、私は泣いた。
 声を上げ、涙を流し、恋した人の名を何度も何度も呼びながら。

 ことりがこの地にいた時、このようなことを言っていた。
 人間と乙姫、異なる世界に生きる者同士が交わろうとも、最後には悲しみしか残らないと。
以下略



460: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:38:17.29 ID:U4+BbBrW0
 私とことりの物語はここが終着点なのだろう。
 百年前ではなく、ことりへの思いを再確認したこの瞬間が。

 あなたと別れ、長い時間が過ぎ、最後に残ったのが悲しみでも、それでいい。
 共に生きた時間は確かに幸せだった。
以下略



461: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:43:40.56 ID:U4+BbBrW0
 
 
凛「本当にそれでいいの?」


以下略



462: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:44:20.93 ID:U4+BbBrW0
海未「………………………………り、ん…………の、ぞ、み…………」


 泣き叫ぶ私の前に、二人の乙姫がいた。

以下略



463: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:44:53.24 ID:U4+BbBrW0
希「普段しっかりしてる海未ちゃんがこんなになって泣いて悲しんでるのに、それでいいで済ませたら駄目だよ」

希「そんなんしたら、ウチも悲しくて泣いてまうよ」

海未「希……」
以下略



464: ◆qpwZInm6fw[saga]
2016/03/27(日) 21:45:53.48 ID:U4+BbBrW0
凛「恋じゃないもん」

海未「……恋じゃない?」

希「ウチらは沢山の人間から生気を貰ってきた。けど、全てを許して交わったことは一度も無いよ」
以下略



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