過去ログ - モバP「俺はまゆの望むことならなんだってするよ」
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107: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:38:53.54 ID:lJsCzsEb0
「皆様、大変長らくお待たせしました―――」

開演のアナウンスが流れ、彼女たちはまだライトのつかないステージに立ち、それぞれの位置にスタンバイした。
まずは2曲連続でAたちの曲が披露され、その後MCを挟み、まゆの曲へ移るという流れだった。

(そのスタートダッシュの曲、この曲の出来でまゆのステージの反応も大きく変わるだろう)

胸が煩しくリズムを刻みはじめた。
緊張、していた。

(こいつらのステージでこんな緊張するなんて・・・万全じゃない上まゆのステージも控えてるわけだから無理もないか)

喉の乾きが早くなるのに対し、肌は汗で潤っていった。
自然と呼吸が深くなった。
眉間に力が入った。

モバP「頼むぞ、本当に」

(まゆのためにも)

アナウンスが終わり、曲のイントロが始まった。
客は30分多く待たされた鬱憤を吐き散らすように大声で盛り上がっていた。

(皆、しっかり動けてるな。Aは、少し動きが硬いが・・・このままミスさえしなければ問題はないはずだ)

グループの曲ということで、複数人で歌うパートが多いため、Aだけ口パクということも上手く誤魔化せるはずだった。
Aがソロで歌うパートも客は違和感を感じ取れないほど熱狂していた。

(Aの硬い動きも1曲終えれば多少は慣れて2曲めからはマシになるだろう・・・)

とはいえ何が起こるかわからないので、緊張は一切緩まらなかった。


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