11:名無しNIPPER[sage]
2016/03/22(火) 05:21:13.14 ID:2LZbuCOD0
この子の家庭事情については理解しているし、それでも前に進むこの子を支えたいと思った。愛情が不足していたこの子に自分が与えられるだけの愛情を注ごうと、そう思った。
それならやっぱり保護者として好きなのだろう。
だけれども、そう心の中の自分が言い返す。
脳内会議は踊る。自問自答は続く。
桃子が「お兄ちゃん」と呼んでくれなくなった時に俺は何を感じた。
寂しかった。
「これが父親の気持ちか……」とそう思った。その時連想したのだ、桃子が花嫁に行く姿を。
もし保護者としてなら、あの子を支えて、共に歩んでくれるその人に感謝するべき恨むべきではない。
けれどもあの時俺は確かに嫉妬した、恨んだ。俺の空想の中の桃子の花婿を。
「そこは俺の場所だ」、そう叫んで。
じゃあ俺は……、桃子のことを。
まとまらない思考にプロデューサーは頭を抱えたその時、
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