過去ログ - 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」
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18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 11:54:16.66 ID:6MxfTFCf0
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からんからんと、入り口の扉につけられた呼び鈴が、意外にも小気味いい音を響かせる。
一歩店内に入ってみると、そこはホールとなっており、タタミ何畳分と言えばいいのか……
そこそこの広さの店内には、四人がけの丸テーブルが並べられ、綺麗な刺繍入りのテーブルクロスの上には、
これまた品の良さそうな燭台が一つ一つ置かれていた。
そして天井には一目で年代物とわかる、豪華なシャンデリアが吊るされており……
まさに雰囲気は一流レストランかなにかか。
先ほど見た外観とのギャップにみくが驚きを隠せないでいると、鐘の音が聞こえたのだろう、
店の奥から背の高い男性が一人、彼女達の下へとやって来る。どうやらこの店の店員……ウェイターらしい。
ピシッとしたタキシードに、丁寧に撫で付けられた髪。
やって来た彼が、薄い眉をぴくりと上げて微笑む。
それはまるで、「ニコリ」という音が聞こえてきそうな、完璧な笑顔だった。
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