1:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 01:09:31.42 ID:S/ZlKfXG0
俺には好きな人がいる。
大学で同じ専攻クラスにいる陽菜ちゃん。
そこそこ可愛くて、そこそこ話も合う。何度か二人で遊びに行って、悪い空気になることもない。
変な話、『この人を好きでいたら幸せになれそうな人』だと思う。
幸運なのかは分からないが、彼女も俺のことを悪く思ってないらしいということは友人を通じて聞いていた。だからたぶん、彼女のことを好きでいることは、少なくとも間違いではないはずなんだ。
それなのに、俺はあの子のことも気になってしまっている。……いや、好きなのかもしれない。
見込みが無いことは十分に理解した上で、それでも意識せざるを得ない。少なくとも、好意を寄せていることだけは否定のしようもない。
こういう時、俺はどうすれば良いんだろう。誰か、教えてくれやしないか。
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2:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 01:19:34.27 ID:S/ZlKfXG0
あの子と知り合ったのは、偶然か運命か。
友達がハマっているというバンドのライブに付き添いで行った先で、彼女に出会った。
聞いたこともないようなインディーズバンドの対バンで、一つだけ目を引く……というより、異色のグループが現れた。
3:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 01:32:12.66 ID:S/ZlKfXG0
「あ、いらっしゃいませー」
そう言って接客してくれたのは、五人組グループだった彼女たちのなかでも中堅のような子だった。
五人組センターではないけど、端っこでもない。歌も下手じゃないし、ダンスも同様。特筆して可愛いわけじゃないけど、愛嬌はある。そんな感じ。
4:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 01:36:10.90 ID:S/ZlKfXG0
「そういえば、何でCD買ってくれたんですか? あ、今更やめたとかは無しですよ」
うふふ、と笑いながら問われた。何で、と言われても。
「いやー、何か耳に残って。単純に、良いなって思ったんで」
5:名無しNIPPER[sage]
2016/03/23(水) 12:05:30.13 ID:0nluid790
甘酸っぱいラブと青春の波動を感じた
続けたまえ
6:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 15:34:54.81 ID:xI5PxSu1O
手渡されたCDには、ごちゃごちゃと落書きみたいなサインが書かれていた。
「えーっと……」
どれがこの子だろう。最初に書いていたはずのサインを目で追うけれど、こういうのって読みづらくて仕方がない。
7:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 15:36:13.73 ID:xI5PxSu1O
アハハ、ってつい笑っちゃったよ。こんな愚痴、聞かせてもらって良いのかな。
「本当にそんな感じだから。もし気にかけてくれるなら、グループでホームページとかSNSやってるから、検索してみてよ。ライブ情報とか、そこで発信してるし」
「んー、気が向いたら」
8:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 16:54:51.83 ID:cNtbMpf2O
少し早く到着したせいか、教室にはまだ誰もいない。
適当な席に座り、SNSアプリを立ち上げる。『MOON』のアカウントで投稿された美羽ちゃんの呟き表示された。
『友達とランチ行ってきた! 今から授業受けて、終わったらレッスンだよー』
9:名無しNIPPER
2016/03/23(水) 16:55:51.27 ID:cNtbMpf2O
「別に、何も」
隠すほどのことじゃないんだろうけどね。何かちょっと、恥ずかしいじゃん。友達に茶化されたのもあったし。
「ふーん……そっか」
10:名無しNIPPER
2016/03/25(金) 02:47:46.39 ID:ZoC22TAb0
そして来るは日曜日。
「いやー、楽しかったねぇ。映画、久しぶりに来たよ」
「俺も。見ようかなって思ってたけど、一人で来るほどでもないなーって作品多かったし」
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