過去ログ - 高槻やよい「思い出はもやしと共に」
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/23(水) 05:24:48.98 ID:Pv92BcoZ0
※ このssにはオリジナル設定やキャラ崩壊が含まれます。
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とんとんとんとリズミカルになる包丁の音と、台所から漂ってくる料理の良い匂い
――そろそろ、ご飯の時間だな――そんな風に、俺は自然と目を覚ましたかったのだ。
「はづき。ちょっとそこに座りなさい」
目の前の可愛らしい少女は、きょとんとした顔で俺を見下ろしていた。
頭の横で二つにくくられた、ゆるいウェーブのかかった髪。
その、母親譲りの綺麗な赤毛が、俺の呼吸に合わせてゆらゆらと揺れている。
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