2:名無しNIPPER[saga]
2016/03/25(金) 00:17:13.93 ID:QspKbb+e0
燦々と太陽が眩しく輝く青空の下、閑散とした商店街の一角に、その髭面の男は立っていた。
見回す周囲の商店の入り口は皆一様に降りたシャッターで固く閉ざされ、髭面の男の足元には一般的なサイズのスポーツバックが唯一つ、ポツンと置かれている。
?「此処は一体何処だ? 俺は何故、このような場所にいる!?」
周囲には全く人の気配は無く、アスファルトに反射した陽光の熱気により、視界の先はゆらゆらと陽炎めいて揺れている。
?「ぬおっ!?」
と、突如、ゴゥ……と轟音が鳴り響き、近くの電線に止まっていた鳥たちが騒々しく鳴きながら一斉に、群を成して空へと羽ばたき飛び去った。
その轟音に僅かに遅れてやって来た衝撃波が店頭のシャッターや電線を激しく揺らし、近くの車道の信号の灯りがチカチカと、不明瞭に点滅する。
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