50:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 02:02:15.26 ID:HT2C1gEo0
シンジ「目標は現在、どうなっています?」
アスカ「E01機のパイロットの設置、完了してる?」
ストラスバーグ二尉と浅利二尉がケージを後にするのとほぼ時を同じくして、喧騒に包まれるセントラルドグマの発令所内に青年と女性の声が響き渡った。
程無くして司令所に入って来た碇司令と鈴原副司令と碇司令によく似た面影の女の子、および発令所に入って来た惣流作戦部長と鈴原技術部長へと発令所内の全職員が身体を向き直り、背筋を伸ばした直立の姿勢で右手を挙げて敬礼する。
トウジ「目標は?」
ナツミ「目標は現在、このジオフロントに向かって真っ直ぐに進行中、E01機のパイロットは先程エントリー・プラグへの搭乗を確認いたしました! お兄ちゃん……じゃなくて、副司令!!」
シンジ「……ってことらしいよ? お兄ちゃん?」
アスカ「貴女、この状況で「お兄ちゃん」は無いでしょう、「お兄ちゃん」は……」
上方にある司令所からの再度の問い掛けに敬語で対応しつつ、実兄の呼び方をつい間違えてしまったナツミの言葉に、誰よりも先に司令と作戦部長が反応を示した。
ヒカリ「(馬鹿っ……!!)」
次の瞬間、それまで緊迫していた空気に弱冠の緩みが入り、どこからかクスクスと忍び笑いのような音まで混じり始めた発令所内の状態に、技術部長はそのナツミにのみ聞こえる程度の小声で思わず彼女を叱咤する。
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