70:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:47:10.06 ID:yTtkFS+M0
(く……来るなーーーっ!!)
襲い来る鬼神の如きその姿に怖れを抱き、苦し紛れに貌から光条を放ちながら老人が強烈な拒絶の意思を示した瞬間、老人と初号機の間を隔てる八角形のオレンジ色に煌めく障壁が出現した。
宙を舞い来る初号機の行く手をその障壁【ATフィールド】が阻み、続け様に老人の貌から放たれた光条が初号機に炸裂する。
爆炎と煙に全身が包まれて見えなくなった初号機の方へと視線を向けつつ、老人はATフィールドにより一瞬でも、初号機が宙空で静止すると確信していた。
そして、その瞬間こそ、自分が反撃に転じることが出来る最大の好機であるとも。
だが…………
グチャリッ!!
(なっ!? 馬……鹿な…………!?)
老人の予想を遙かに裏切り、ATフィールドが一瞬の抵抗も無くまるで紙の様に容易く破られ、続けて現れた初号機の両膝蹴りが老人の身体の中央にある紅い光球に深々と突き刺さった。
地球の重力任せに膝蹴りの状態のまま初号機は老人を地面へと深く縫い付け、続けて膝蹴りを喰らわせた光球の周囲に突き出した肋骨の様な部分を8本、右手と復元した左手の指で力任せに圧し折り取る。
圧し折り取った老人の肋骨(?)をメリケンサックの様に両手の各五指の間に挟み、初号機は膝蹴りで僅かに罅の入った老人の光球に狙いを定めると、他の部位には目もくれずその光球だけを両拳で只管殴り始める。
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