72:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:54:07.05 ID:yTtkFS+M0
――――と、初号機がその老人【第3使徒】の【核】を完全に砕き切った瞬間、残されたその肉体を中心に巨大な十字型の爆発が巻き起こった。
その爆風の直撃を受け、空高く舞い上げられた初号機が背中から兵装ビルの一棟に墜落し、その背骨を圧し折って活動を停止する。
73:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:56:03.12 ID:yTtkFS+M0
こうして、愚か者達の再演する最初の使徒戦の幕が下ろされた。
74:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 01:00:02.90 ID:yTtkFS+M0
>>1 やーーーっと、此処まで書き上げられました。
次の更新からは暫く、本作の設定を回収するために本編とは関連の薄いストーリーを続ける予定です。
75:名無しNIPPER[sage]
2016/04/06(水) 02:23:58.67 ID:Sgol+CBDO
乙
次回もサービスな
76:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:41:47.05 ID:yTtkFS+M0
>>75
書きこみ有難うございます。
正直、ひとりでも読んでくださっている人がいることが分かると、励みになって嬉しいです。
77:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:42:48.23 ID:yTtkFS+M0
幾重にも深く降り積もった雪と、分厚い氷に地表の一面を覆われた凍てつく大地の世界。
年間を通して気温が氷点下より高くなることは少なく、太陽が時期によっては全く射さず、また時期によっては全く沈まない大陸の地表から遥か地下深い場所。
78:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:44:32.79 ID:yTtkFS+M0
「此れが、裏死海文書に記されていた【白き月】か?」
「本当に、このようなものが存在していようとは……」
79:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:47:20.10 ID:yTtkFS+M0
(【私】からでは無く、【彼女】から生まれし者達…… 【リリン】というのか…………)
単一個体で完成された形では無く、群体として遺伝子を、知識を、文明を次世代へと繋ぎ、発展していくことで常に進化する道を選んだ者達。
80:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:48:42.78 ID:yTtkFS+M0
(ほぅ……)
短い時間の間にも、入れ替わり立ち替わり自分の元へと足を運ぶ【リリン】達。
81:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:51:44.71 ID:yTtkFS+M0
暫しの間その女性のみに焦点を絞って観測を続けているうちに、【彼】は彼女自身が、自分が遺伝子的に他の【リリン】と比較して絶対的優性種であることを全く自覚していないことに気がついた。
それに加えて残酷な事に、そんな彼女には「母親になりたい」という強い願望があるということにも。
82:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:54:00.95 ID:yTtkFS+M0
そこで一旦思考を止め、【彼】は生まれてからその時まで長年連れ添った旧い身体を別れを告げ、魂だけの存在となってその絶対優性遺伝子を有する【リリン】の女性の胎内へと入りこんだ。
その女性の胎内で【彼】は母体の完全複製になってしまわないように遺伝子に手を加えながら、自分の魂を入れるための【リリン】の【陽の個体】を容作っていく。
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