87:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:36:04.19 ID:msQaH9a20
(……どうなって…いるというの?)
地球という惑星の北半分、東欧より遥か東に位置する小さな島国の、地表より遥か地中の深い場所。
黒く、黒く、何処迄も果てし無く黒一色が拡がる【星】の中心で、【彼女】は悠久の時の流れを揺蕩うていた微睡からゆるりと覚醒した。
遥か昔に袂を分かち、この惑星の遥か遠くへと降り立ったはずの【彼】
その【彼】の魂の波動を、手を伸ばせばすぐ届くかと思われるぐらいの近い位置に感じ取り、【彼女】の中で驚きや喜びの感情が抑え切れないほどに錯綜する。
その魂の波動は細く、か弱く、あまりにも儚い。
だが、それは自分が間違いようも無い、紛いも無い【彼】そのものだ。
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