過去ログ - ?「ムッ? 何だ、此処は!?」
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90:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:40:58.87 ID:msQaH9a20

そこまで考えると徐に、【彼女】は意識を地表へと向け、自身が眠るこの島国の中に自らの母体となり得る【陰の個体】、可能であれば既にひとつの番いとなっている【リリン】が居ないか探してみた。

ほんの数刻の後、御誂え向きと謂わんばかりに【彼】が母体に選んだ【リリン】同様に自身では自覚をしていない絶対優性遺伝子を所有する【陰の個体】を見つけ出し、【彼女】はその胎内を使用して自分も【リリン】となることを決意する。



91:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:41:54.16 ID:msQaH9a20

程無く、【白き月】を発見した者達はこの【黒き月】へと辿り着き、やがて【私】自身を発見して研究をし始めるのだろう。

だが、その【リリン】の研究にいちいち【私】が付き合わなければいけない筋合いは何処にも無い。

以下略



92:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:42:48.29 ID:msQaH9a20

ああ、そうだ、どうせなら【彼】が選んだのと同様に、【私】も【リリン】としての生を終えるまで、自身の記憶も厳重に封印して自身が【何】であるかということを思い出さないようにしてしまおう。

そのうえで、双方に自覚が無いままに、【リリン】となった【私】と【彼】が再び巡り会えたとしたならば、それ以上に運命的なことは他に無い。

以下略



93:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:44:35.95 ID:msQaH9a20




【彼女】が母体に選んだ【リリン】の【陰の個体】は、その名を【霧島“ユイ”】といった。
以下略



94:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:48:59.04 ID:msQaH9a20

>>1 取り敢えず、ここまで。

霧島ユイの名は、【彼女】の両親の名前を調べてみた結果公式のものが無いようなので、必然の一致(?)感を強調するためにつけました。

以下略



95:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 18:58:58.80 ID:UMOFAtx30

「……目覚めの感じはどうかな?【アダム】より最後に生まれ、【アダム】の魂を有する者よ」

外見は4〜5歳程度の【彼】という少年の意識が始まったとき、その少年の前には老いて尚、身の丈に合わぬ野心をその裡に滾らせる男体の【リリン】が5人いた。

以下略



96:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 19:00:59.02 ID:UMOFAtx30

「我等は人類補完委員会、我が名はキール・ローレンツ。そして此処は我等の人類補完計画の要となる場所、名を【SEELE(ゼーレ)】という」

「【SEELE】……ドイツとかいう国の言葉で、「魂」という意味だったかな?」

以下略



97:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 19:02:15.34 ID:UMOFAtx30

「……それで? 僕は何故、こんなところにいるのかな?」

「汝が身は、我等が【アダム】より作り出せし器……」

以下略



98:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 19:03:24.64 ID:UMOFAtx30

自分はの魂は、【アダム】そのものでは無い。

それは嘗て【アダム】が捨てた身体に僅かに残った、【アダム】の魂のほんの小さな小さな欠片。

以下略



99:名無しNIPPER[saga]
2016/04/08(金) 19:04:03.50 ID:UMOFAtx30




だが…………
以下略



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