過去ログ - 【ごちうさ】チノ「ハッピー・シュガー・ライフ」
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11: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 21:06:05.52 ID:Nlo6ISTLo
―――

ココアさんと私が付き合って、もう三ヶ月が経ちます。ココアさんと過ごした時間は長く、濃密で。しかし、振り返ればあっという間の出来事のようにも思えます。

私は最近、時々不安になるんです。この世界は都合の良い夢ではないのか、本当の私は、ただのココアさんの友人でしかなくて……。
そんな考えが巡ると胃の中に酸っぱいものが込み上げてきます。
でもそんなとき、いつもココアさんは側にいて、私を強く抱き締めてくれます。私も強く抱き締め返して、『ココアさん』を身体中で感じとります。その瞬間私は恐ろしい妄想から覚めて、今ここにある幸せを享受できるようになるのです。

「コーコアさんっ」

「なあに?チノちゃん?」

「えへへ、呼んでみただけです」

「もう、チノちゃんったらぁ〜」

大丈夫です。
ココアさんはすぐ、そこにいます。

「お前ら……仕事中くらいは、ふにゃーっとしないでくれよ?」

「ご、ごめんリゼちゃん……さて!いつも通りバリバリ働くよ!」

「いつも通りだったら今と大差無いです」

「ひどいよチノちゃん〜!」

そう、いちばん近くに。
ココロも、カラダも。全部。
なのに、なぜ、こんなに。
こんなに、嫌な予感がするのでしょうか。
何処かが間違っているような、何処かに綻びがあるような、漠然とした不安。
幸せであればあるほど、それを失うことを強く恐れるのだそうです。
どうか、私の思い過ごしでありますように。


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