1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:31:09.86 ID:RLeRTW2q0
※ このssにはオリジナル設定やキャラ崩壊が含まれます。
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「じゃあ、絶対の絶対のぜぇーったいに約束だぞ!
それでも破ったりなんてしたら、今度こそ許さないからね!」
「分かったわかった、ちゃんと約束するって……ほれ」
そう言って目の前の彼が、ひょいと小指を立てた右手を突き出す。
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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:32:39.53 ID:RLeRTW2q0
「なにさ、これ」
「なにって、指きりだよ。知らないのか?」
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:34:06.77 ID:RLeRTW2q0
彼が歌いだすから、こっちもつい反射的にそれに合わせちゃって。
それがすんだら、二人の絡んでいた小指がスッ、と離れ離れになる。
「じゃあ、行って来るから……ハメ、外すんじゃないぞー」
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:37:13.08 ID:RLeRTW2q0
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「それで、今日の響は機嫌が悪いのですか」
「そうだよ。ほんっと、アッタマ来ちゃう!」
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:39:59.16 ID:RLeRTW2q0
私はそう返事をすると、自らが持参したケーキにフォークを差し込む銀髪の淑女に向き直った。
四条貴音。
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:42:51.26 ID:RLeRTW2q0
「でもさー、おや……Pさんも、今は劇場が忙しい時期だから。少しは、大目に見てあげても良いんじゃないかな」
そうフォローを入れながら会話に加わるのは、アイドル時代、私の後輩だった大神環。
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:44:22.79 ID:RLeRTW2q0
「そりゃあさ、付き合いとか……息抜きがいるのは分かるし、飲んで帰るななんて言えないけど」
「言えないけど?」
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:45:59.34 ID:RLeRTW2q0
私の愚痴を聞いた貴音が、神妙な面持ちになって聞き返す。
すると、貴音はなにやら考える顔になって。
そのまま黙ってしまった貴音に代わり、
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:47:19.11 ID:RLeRTW2q0
「あー、それはPさんも悪いよ。たまきでも、ちゃんと遅れるなら遅れる、
行けないなら行けないって連絡するよう言われてるもん」
「でしょ? フツーそうだよね!」
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:48:27.67 ID:RLeRTW2q0
指摘すると環が、「あ、そっか」と言ってポンと手を打った。
その反応を見て思うのは、いくら見た目が大きくなっても、
中身もそれに伴って成長するとは、限らないのかもしれないということ。
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