43: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:55:43.24 ID:dtQzZvW00
ここまで。
44:名無しNIPPER[sage]
2016/04/01(金) 19:08:22.81 ID:9scmBLVEo
俺が食うぞ!乙!
45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:00:30.36 ID:95rlCIeX0
===
かちゃかちゃと食器の触れ合う音が、食卓に響く。私はコップのお茶を口に含むと、
そのままぐっ、と口の中の物を無理やり飲み込んでから、ため息と共にコップをテーブルの上に戻す。
46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:02:18.52 ID:95rlCIeX0
私も、貴音と同じ感想。彼女の焼いたハンバーグはジューシーで、ふわふわで、最高の焼き加減。
最初こそ慣れない手つきで作業してたけど、
カンが良いというのかな。途中からどんどん手際も良くなって。
47: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:03:02.94 ID:95rlCIeX0
笑顔でそう言う環を見て、私はふとある事を思い出す。
「環……今の笑顔、忘れちゃダメだぞ。その笑顔は、とっておきの秘密兵器なんだから」
48: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:04:18.33 ID:95rlCIeX0
『あぁ、もしもし俺だけど……その声、やっぱり怒ってる?』
「全然、怒ってませんよ。それで、今日はいつ帰ってくるつもり?」
49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:05:44.17 ID:95rlCIeX0
「な、なになに響? そんなに慌てて……」
「貴音! 残ってたハンバーグ、まだ食べてないよね!」
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:07:08.94 ID:95rlCIeX0
===
ガタゴトと、電車が揺れるたび、手に持ったビニール袋もガサガサと音を立てる。
突然連れ出され、一体これからどこへ向かうのか……ううん。
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:08:12.95 ID:95rlCIeX0
そうして見慣れた建物が視界に入った時に、この緊張も限界まで大きくなって。
「どうしました……来ないのですか?」
52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:09:29.57 ID:95rlCIeX0
「大丈夫大丈夫。何も一人で会うわけじゃないんだし、自分達が一緒だから、さ」
「う、うん……」
53: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/02(土) 08:11:23.07 ID:95rlCIeX0
「へへーん! たまには、自分達が差し入れでもしてあげようと思ってさー。夜食になりそうな物、持ってきたんだ!」
「ホントですか、響さん! いやぁ、急に先輩が買出しに行くなって言うから、
何があったのかと思ったら……こういうワケだったんですね!」
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