16: ◆Zo89VSw555MV[saga]
2016/03/31(木) 20:07:23.07 ID:WOjo7pAA0
それからは何をするでもなく、ただ街中を歩いた。
一つ買い物をするだけでも、一人かそうでないかで時間の過ぎ方は全然違って。
私がいいなと思った服と、Pさんがそう思った服が実は一緒で、お互いに笑いあったりもした。
気がつけば辺りは夕暮れ色。私たちは、駅に向かって歩いていた。
駅までの道を桃色に染め上げる花びらが、ひらひらと一つ、私の肩に乗る。
「……やっぱ、このまま終わるのは嫌、だな」
繋いでいた右手を離し、Pさんに呟く。
突然離された手を所在なさげに少し動かし、彼はゆっくりと振りむいた。
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