18: ◆Zo89VSw555MV[saga]
2016/03/31(木) 20:12:49.45 ID:WOjo7pAA0
何度も練習した笑顔を貼りつけて、
悲しさなんて、とうに忘れて。
私は両手で大事に持ったナズナの栞を、彼に向かって差し出した。
また、時が止まったかのような沈黙。
「……ごめん夕美。夕美の想いには、答えられない」
「そっか、当たり前だよね。ここで答えてたら、私怒ってたよ?」
沈黙を破り、真剣な顔つきで言う彼に対し、私は茶化すかのように肩をすくめた。
だってこれはあくまで、私の清算なのだから。
ここで泣いて、Pさんに心配をかけるのなんて、もっての他だ。
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