1:名無しNIPPER
2016/04/01(金) 01:05:06.48 ID:Dw9SxmKp0
学校から帰ると、机の上に見慣れないボタンが置いてある。黒い箱に赤い突起が付いた、見れば一発でボタンと分かる。そんな
代物だ。
八幡「こんなもの、買った覚えがないぞ」
小町の悪戯かとも思ったが、俺は間違いなく自分で玄関の鍵を開けた。それはないだろう。
八幡(まぁいいや、試しに押してみるか)
片手で箱を持ち、軽く力を込めて突起を箱の中に押し込んだ。
―――道は、お前次第だ。
八幡「……っ?」
頭の中で声が聞こえた。聞き覚えのない男の声。それと同時に、意識が遠のいて行く。頭に靄がかかったような感覚
で体がよろめいたが、しかし何とか踏ん張り倒れることを堪えた。
八幡「なんだったんだ?今の……」
頭を振って靄を晴らす。目が冴えて来たのを感じてからもう一度箱の正体を確認しようとするが。
八幡「あれ、今ので落としたのか?」
フローリングには、何もない。はて、と、突然消えたあのボタンを不思議に思いながら窓の外を見てみると、外には
まだこの季節には早すぎる、桜の花が満開に咲いていた。
Act IF それでも、比企谷八幡は同じ道を往く
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