過去ログ - 【ガルパンSS】 「そんなものはない」
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◆663LzicDVs
[saga]
2016/04/01(金) 04:57:54.99 ID:SGHEm4Bk0
翌日、土曜日の朝。果たして昨日の出来事はどこまでが現実だったのでしょうか、と首を捻りながら玄関を出ましたところ。
「おはよう、優花里さん♪」
に、西住殿が、わざわざお迎えに……
一緒に登校しながら、いくらなんでもこれは恐れ多いですぅと抗議したのですが、そうしたら「じゃあ、明日からはかわりばんこにお迎えに行くことにしよう?」と言われてしまって。
しかも、折角だからと西住殿が強硬に主張されるので、結局学校までまた手を繋いで行くことに……
私はもう、何が何だかわけがわかりませんでした。
これではまるで、私と西住殿が、その……まるで、本当に付き合ってるみたいじゃないですか!?
練習の時は、みんな全く変わった様子はありませんでした。
唯一武部殿だけが、
「ゆかりーん、昨日はどうだったの〜うりうり!」
と肘で攻撃してきたのがちょっと痛かったぐらいで、それも冷泉殿が、
「おまえは自分の焦りを人様に向けるな」
と怒ってくれたので止みました。
皆さん全く自然な様子で、全然その……私たち二人の様子に、ツッコミを入れてくれないのであります。
でも、それでようやく逆に気づくことができました。
つまり、これはいわゆる、”逆ドッキリ”というものなんだってことに。
今回のエイプリルフールのいたずらは私が勝手に考えたものなので、他の皆さんにどの時点で見抜かれてしまったのかはわかりませんが……
西住殿を含めた皆さんが、私のウソに乗ることで逆に、サプライズを仕掛けてきているんですよ、要するに!
こうなるともう、私にはウソを告白することすら許されなくなってしまいました。
だって西住殿が、あんなに楽しそうにしてるんですもん。「ふんふふ〜ん♪」とボコの歌を鼻歌で歌ったり、私がぼうっと見つめていると振り返って、「なになに、優花里さん?」とにっこり笑ってくれたり……
こんな西住殿を見たのは、あのボコミュージアムに行ったとき以来です。そんなに逆ドッキリが楽しいんでしょうか?
何にしてもですね、とても私には、それをぶちこわしにすることなんてできっこありませんでした。
とにかくこれはそもそも、私が始めてしまったイタズラなのです。西住殿が満足してくださるまでお付き合いするしかないとこの秋山優花里、覚悟を決めたのであります。
まあ、せいぜい半日か、長くて1日ぐらいのことだと思ってたのですが……
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