過去ログ - 西住みほ「堕ちていくほど、美しい」
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537:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:28:14.36 ID:DmRot5ES0
直後に反撃を試みたルノーB1bisが撃破され、マウスの進撃が始まったのです。
538:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:28:58.52 ID:DmRot5ES0
そして反撃を試みたルノーB1bisが撃破され、マウスの進撃が始まったのです。
後退するこちらの反撃も意に介さぬかの如くV突が破られ、私はどうしようもない焦りと、危機感に襲われました。
しかし、迫る敵の本隊が合流する前に、沙織さんの素朴な感想で、この巨大なマウスを撃破するための策を思いつくことができたのは僥倖でした(市街戦でカタをつけるにはマウスはどうしようもない障壁でしかないからです)。
539:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:29:25.85 ID:DmRot5ES0
後戻りはできないという逆境が、大洗をこれほどまでに強くしてきたのです。
540:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:29:56.59 ID:DmRot5ES0
マウスの陰に控えていた、視界の狭いマウスの目代わりであろうV号を撃破したところで、マウス撃破のための作戦を始めました。
541:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:31:42.11 ID:DmRot5ES0
装填の遅いマウスの一撃を先ずかわし、ヘッツァーを激突させてマウスの下へと潜り込ませ、船を座礁させる要領で動きを封じました。
それからM3リーとポルシェティーガーによる挑発で砲塔を向けさせ、最後の仕上げに八九式をマウスの上へ登らせたのです。
亀チーム(生徒会の皆さんをそう呼んでいました)の皆さんと、兎チームの皆さんと、レオポンチーム皆さんの度胸、そして八九式の家鴨チームの皆さんの練度(それも、マウスの車体程度の狭い範囲を動きまわれるほどの)なくしては、この策は成功し得なかったでしょう。
542:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:32:21.26 ID:DmRot5ES0
少しの間踏ん張ってくださいと言ってから、W号で背後へと回り込み、車体後部のスリットを華さんが射抜き、ついに猛鼠は息絶えたのでした。
543:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:32:57.87 ID:DmRot5ES0
マウスほどの存在にもなれば、実際の戦力よりも精神的な支柱としての役割が大きくなります。
ですから、この戦果は黒森峰を多少なりとも揺るがすに違いありません。
同時に、私たちの士気を上げる結果にもなりました。
544:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:33:33.19 ID:DmRot5ES0
偵察に出した兎チームの報告で、3分以内に本隊が到着する様子でしたから、いよいよ最後の作戦を発動する時がやってきました。
そしてそれは、この学舎の行く末を定める刹那でした。
545:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:34:11.81 ID:DmRot5ES0
しかし移動の最中、無理がたたったのかヘッツァーは完全に破損してしまいました。
我々の役目はここで終わりだ、あとは頼む、と言葉を残し、勝利の地での再会を約束して、私達は別れました。
546:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:34:49.26 ID:DmRot5ES0
14対4という劣勢に私達は身を置いていましたが、フラッグ車自体は1輌ずつに過ぎません。
はなから、互いの狙いはフラッグ車以外にないのです。
敵フラッグ車との一騎打ちをうかがうべく、敵の戦力を可能な限り分散するように指示を出し、レオポンチームの協力を仰ぎました。
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