過去ログ - 西住みほ「堕ちていくほど、美しい」
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547:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:35:24.60 ID:DmRot5ES0
脅威は後続のヤークトティーガー、エレファントの火力でしたが、その足止めに兎チームの皆さんが手を挙げてくれました。
かつてSaint. Glorianaとの一戦で逃げ出してしまったあの子達は、大きな成長を遂げていたのです。
548:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:35:50.33 ID:DmRot5ES0
そして鮟鱇には、袋小路には用心しながら敵を撹乱し、相互の情報と位置を把握し、またHS0017地点までは発砲を避けるように指示してから、最後の作戦を発動しました。
549:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:37:34.99 ID:DmRot5ES0
私達がHS0017地点へと向かうまでに、兎チームの皆さんはエレファントを撃破した後にヤークトティーガーと刺し違え、次に家鴨チームの皆さんが落伍しました。
鮟鱇とレオポンチームだけを残すのみとはなりましたが、事は目論見通りに運ばれて行きました。
やはり姉は西住流の者であるらしく、私の誘いには乗ってくれたようで、自らの駆るフラッグ車だけで廃校の中庭へとやってきてくれたのです。
550:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:38:22.45 ID:DmRot5ES0
追おうとする後続を締め出さんと、ポルシェティーガーの車体を入り口に鎮座させ、さながら弁慶の仁王立を思わせる有様となりました。
レオポンチームの皆さんには、勝敗が決するまでの間、邪魔を入れないようにしてもらう必要があったからです。
そしてそこまでは、既に成功を収めています。
551:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:38:49.08 ID:DmRot5ES0
あとは、この血縁の呪いのような戦いへと身を投じるばかりでした。
552:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:39:18.55 ID:DmRot5ES0
中庭で、私達は敵フラッグ車のティーガーTへと向き合いました。
553:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:39:48.17 ID:DmRot5ES0
「西住流に逃げるという道はない」
554:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:40:32.94 ID:DmRot5ES0
これまで機械のように口を閉ざしていた姉が、初めて声を発しました。
それは、お前に勝てるのか、という挑戦状であり、西住流の矜持を、誇りを、未来を背負う者の覚悟でした。
555:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:41:06.04 ID:DmRot5ES0
「受けて立ちます」
556:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:41:37.32 ID:DmRot5ES0
躊躇いもせずにそんな事を言えたのは、私がひとりではないからでした。
一瞬の静寂を、W号とティーガーTの咆哮が破りました。
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