過去ログ - 【ガルパン】西住しほ「おかえりなさい」
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2: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:48:14.99 ID:RVCvaGcC0

【戦車道西住流演習場】

 常に先を読み優位に立ち相手を圧倒するように戦況を動かしてきた私だったが、娘に対しては翻弄される一方だ。これまで戦ったどの試合よりも先を見通せないし、上手く立ち回れないでいた。

以下略



3: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:49:13.49 ID:RVCvaGcC0

 目下私の気がかりとなっているのはみほのことだった。まほは私によく似ていたからあの子へ物事を伝えるのは容易にすんだ。だがみほは私ではなく常夫さん
に似ていた。だからこそ同じ目線から伝えれる夫に頼りたいが、その常夫さんは今いない。
 夫は世界大会開催に向けて戦車道連盟からの申し出を受け、数年前からドイツにて技術指導をしている。相談には乗ってもらうが、あまり帰っては来られないし手紙や電話では娘たちのことを伝えるには限度がある。



4: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:50:48.63 ID:RVCvaGcC0

門下生A「最近の家元はいつにも増しておっかないな」

門下生B「ほら、あれだよプロリーグがどうとかっていう」

以下略



5: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:51:24.14 ID:RVCvaGcC0

【西住邸しほの私室】


しほ「...(書類より娘達のアルバムが読みたいわ)」ペラ カキカキ
以下略



6: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:52:28.64 ID:RVCvaGcC0

西住邸客間】

役人「家元襲名おめでとうございます」

以下略



7: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:53:35.58 ID:RVCvaGcC0

しほ「プロリーグや世界大会の準備などはどの程度進んでるんですか?」

役員「ええ順調です。費用面も学園艦をいくつか解体して用立てますから、かなり大きな額になりますよ」

以下略



8: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:54:32.98 ID:RVCvaGcC0


しほ「でもそう...。1年待てば戻ってくるのね、そうしたらもう一度やり直せるかしら...)」

しほ「(あの子はもう戦車道を辞めた、なら帰ってきたら西住流じゃなく....母親として言葉をかけてもいいわよね)」
以下略



9: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:55:47.49 ID:RVCvaGcC0

――――――――――――――――――――――――
【西住邸の一室】
しほ「――――――」

以下略



10: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:56:34.52 ID:RVCvaGcC0

  ガバッ


しほ「...そう夢ね」
以下略



11: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:57:21.26 ID:RVCvaGcC0

【黒森峰女学院演習場】

しほ「―――以上で本日の練習を終了します。貴方達は優勝するに足る十分な練度に達しています他校を圧倒してきなさい」

以下略



12: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 01:58:50.83 ID:RVCvaGcC0

 みほがこの学園を去った頃は少し気落ちしているようで心配だったけど杞憂だったようね。まほは立派に西住の女らしくなったわ。長女だったこともあり幼少期から後継者として厳しく育ててきた、それでも折れず挫けずまっすぐ育ってくれたことを嬉しく思う。欲を言うならば今もみほと二人並んで戦い、黒森峰を率いていて欲しかったわ。
 あったかもしれない未来を思い描き、また少しやるせない気持ちを抱きながら帰路へついた。




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