過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】

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159: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:31:06.34 ID:mCPBC1SJo
22

「いいわ。四月の当番、引き受けてあげる」

160: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:32:35.92 ID:mCPBC1SJo
「私だって先月も当番だったんだけれど？」

「う、そ、そうだな。損な役回りばかり押し付けて、申し訳ないとは思ってるよ」

以下略

161: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:33:38.00 ID:mCPBC1SJo
「へえ……それはつまり、この私の献身に報いてくれるということかしら？」

「う……まあ、いいだろう。なんだかんだ言って叢雲にはいつも助けてもらってるからなあ」

以下略

162: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:35:35.89 ID:mCPBC1SJo
そんな叢雲のことばを、提督は単に奢りの要求と判断したようで、

「ええと、それじゃあ間宮さんの店でいいか？」

以下略

163: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:38:31.25 ID:mCPBC1SJo
「……ファミーユ」

「へ？」

以下略

164: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:39:04.12 ID:mCPBC1SJo
ここから遠く、汽車で数日はかかるという距離の、帝都近郊にある洋菓子店の名前を口にする。

それは去年の今頃、公務で帝都を訪れた際に叢雲と提督が入ったお店。

以下略

165: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:40:46.51 ID:mCPBC1SJo
“ファミーユ”の名前を出したところで、さすがの沈着冷静な狼も気が気ではなかった。

さて、コイツはいったいどんな反応をするだろう。鈍感なくせして、時たま変なところで鋭いところがあるのだ。

以下略

166: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:42:03.93 ID:mCPBC1SJo
23

「去年帝都の公務で入った店か。名前までは憶えていなかったんだよ」

以下略

167: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:44:32.45 ID:mCPBC1SJo
「それで、どうなの。連れていくの、いかないの」

どうしてこう、羊の反応に狼の自分がやきもきしなければならないのか。

以下略

168: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/14(木) 22:45:37.09 ID:mCPBC1SJo
「それこそ来月帝都で開催する式典にでもついてこない限り――」

「だ・か・ら！　それに連れてけって言ってるのよ！　ついでに式典も出てあげるから！！」

「国を挙げての式典をついで呼ばわりですか……」

以下略

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