過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】叢雲「狼の慢心」【ラノベＳＳ】

↓ 1- 覧 板 20

193: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:14:38.59 ID:tmAx92Kao
「吹雪たちもそう思うだろ、な、な？」

あまりのことに口をパクパクさせるだけの叢雲を置いて、深雪が勝手に話を進めていく。

以下略

194: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:17:18.84 ID:tmAx92Kao
「おいおい、別に買い物しないなんて言ってないぜ？」

「……じゅんばんを変えただけ」

「そうそう。なんなら買い物は次の休みに……そう、再来月にでも」

以下略

195: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:18:25.81 ID:tmAx92Kao
「…………ぁ」

自分はいま、何と言った？　決定的な何かをやらかしたのではないか……？

以下略

196: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:20:06.72 ID:tmAx92Kao
「なあ、叢雲？」

背筋がビクリと震える。

以下略

197: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:22:32.14 ID:tmAx92Kao
大丈夫、まだ逃げ切れる。深雪がこの手の話題で絡んでくるのなんていつものこと。

これは単なるカマかけにすぎない。深雪も初雪も何も気づいてない。だから大丈――

以下略

198: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:23:53.55 ID:tmAx92Kao
「へ？や、な、な、なん……？」

以下略

199: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:25:11.17 ID:tmAx92Kao
でも、何故……どうやって？

今までコイツらに叢雲の狙いが勘付かれるヘマなんてしなかったハズだ。

以下略

200: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:25:57.42 ID:tmAx92Kao
「む、叢雲ちゃん」

吹雪が、まだいくらか赤い頬を両手で押さえながら言った。

以下略

201: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:27:38.60 ID:tmAx92Kao
叢雲が返事をした瞬間、図ったように背後から音がした。

それは談話室を使う時にはいつも聞くことになる、あの甲高くて耳障りな、キイキイという木が擦れるような音だった。

以下略

202: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:29:26.17 ID:tmAx92Kao
「ぁ……、そん、な」

吹雪たちには、すべて聞こえていたのだ。

以下略

203: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:32:55.27 ID:tmAx92Kao
だが今の叢雲には、そんなささやかな願いすら叶うことはない。

だって、そう。

以下略

204: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:34:49.95 ID:tmAx92Kao
「あのな……『上手くいったと思った時が、一番危ない』んだぜぇ？」

「～～～～～～～～～～～～～～！？」

以下略

205: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:35:47.50 ID:tmAx92Kao
なぜならば。

「さあて、叢雲ちゃんは司令官に見せるために、どーんな服を選ぶのかなあ？」

以下略

206: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:36:40.69 ID:tmAx92Kao
「も、もうかんべんして頂戴……」

「おおっと、逃がさねえぜ～」

「もうちょっと、詳しくっ……！」

以下略

207: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:38:25.36 ID:tmAx92Kao
「ねえねえ叢雲ちゃん、いつからなの、いつからなの！？」

「そ、それよりも。いえそれも大事ですが、司令官のほうがどう思われているかが重要では！？」

「へ、やっ……吹雪、白雪！？　ちょ、ちょっと？　や、やめっ」

以下略

208: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:39:15.14 ID:tmAx92Kao
「む、叢雲ちゃんはその、司令官にお洋服を、その……ど、どんなふうに褒められたいの？」

そして磯波のその質問で、談話室の盛り上がりは最高潮に達した。

以下略

209: ◆VmgLZocIfs[saga]
2016/04/18(月) 22:43:21.87 ID:tmAx92Kao
さっきまで狼を気取っていた叢雲だが、いまやその姿は見る影もない。

牙も爪も使い切った狼がその皮を剥がれれば、後に残されるのはあわれでか弱い子羊だけ。

海の上でそれを知らしめた叢雲だが、まさか陸の上で吹雪たちに教えられるとは思いもしなかった。

以下略

210:名無しNIPPER[sage]
2016/04/18(月) 23:14:17.62 ID:modZFHwQo
乙、良い短編（中編？）だったわ
改2になったら双方どんな反応するんですかぇ

211:名無しNIPPER[sage]
2016/04/19(火) 02:06:38.50 ID:PcgUKHaY0
乙でした！

212:名無しNIPPER[sage]
2016/04/19(火) 07:04:18.64 ID:eooQmSOgO
乙、叢雲ちゃんに踏まれたい

213: ◆VmgLZocIfs[saga sage]
2016/04/20(水) 19:04:10.68 ID:vw0V+xF5o
書き忘れていましたが終わりです。
地の文でこれだけの量ですが、最後まで読んで頂けた方ありがとうございました。

近いうち作者スレに貼るかもしれませんので、そうしましたら批評のほうもお願いしますね。

213Res/92.01 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ